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MOTEGI SUPERBIKE RACE


JSB1000
GP-MONO

文部科学大臣杯 2008年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 MOTEGI SUPERBIKE RACE
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
予選レポート
DATE:2008-4/5

秋吉耕佑が圧巻の速さでポールポジションを獲得!
秋吉を止めるライダーは現れるか!?

 待ちに待った2008年シーズンが始まった。2006年にツインリンクもてぎが開幕戦の舞台になって以来、木曜日に特別スポーツ走行が設けられていたにもかかわらず、2006年は温度が低く、2007年は土曜日に雨に見舞われたこともあり、JSB1000のコースレコードは2005年に伊藤真一が記録した1分50秒679から更新されていなかった。しかし今年は事前テストからコースレコードを更新するライダーが表れていた。レースウイークに入っても木曜、金曜、そして公式予選が行われる土曜もドライコンディションに恵まれ、コースレコードが出る条件がそろってきていた。さらにノックアウト方式の最終セッションは12台のみという少数で行われるだけに、どんなタイムが記録されるか注目が集まった。
 公式予選1回目が始まると、前評判通りヨシムラの秋吉耕佑が1分49秒726をたたき出しあっさりとコースレコードを更新。秋吉は木、金とトップタイムをマークしており、区間タイムのベストを足せば、すでに1分49秒7が出ていただけに秋吉にとっては想定内のタイムだった。
 ノックアウト方式で行われた予選2回目の第1セッションには32台が出走。ここでも秋吉は、ただ一人1分49に入れる1分49秒902をマーク。2番手の中須賀克行が1分51秒492と両者の差は1秒590も開いていた。上位陣は、まだ第1セッションで本気アタックをせず、マシンのセットアップを進めていた。第2セッションでは、秋吉のチームメイトである酒井大作が1分50秒582でトップにつけ、中須賀、秋吉、柳川明、山口辰也、伊藤真一、大崎誠之、横江竜司、佐藤裕児、徳留和樹、亀谷長純、手島雄介と1分51秒台で続き、ここまでの12台が第3セッションに進出した。
 そして注目の最終セッションが始まった。第2セッションでは僅か3周しかしなかった秋吉は万全の体制でコースに出てゆく。アウトラップからハデなドリフト走行を見せていたが残り6分でピットイン。予選タイヤに履き替え、コースに戻ると1分49秒094をたたき出す。さらにペースを上げタイムアタックを続けるが、ビクトリーコーナーで失速してしまいタイムを更新できずにチェッカー。酒井も1分49秒台に入れ、ヨシムラが1-2を占めた。圧倒的な速さを見せる秋吉だが、レースウイークを通してマイナートラブルを抱えており、憮然とした表情を見せる。しかし、セットアップもうまく進んでおり“マシンを支配下に置けている”と語り、抜きん出た存在であるのは変わらない。レースは秋吉が逃げる可能性が高いと言えるだろう。好調を維持している中須賀、酒井、ニューマシンを仕上げてきた伊藤、山口、着実にタイムを削ってきた柳川など、2位争いは熾烈を極めそうだ。
好調だった亀谷は、先週のテストで転倒。右手にヒビを入れてしまい痛みをこらえながらも健闘している。決勝でどこまで踏ん張れるか!?
 ホームコースで期待された安田毅史は金曜午後の走行で転倒。左肩を脱臼し、筋のつけ根を剥離骨折、さらに左小指のつけ根を骨折してしまい残念ながら今回は欠場を余儀なくされた。

[佐藤 寿宏]
 

秋吉耕佑   ●秋吉耕佑のコメント
「バイクの仕上がりがよくて、このレースウイーク中で一番走りやすい。エンジンのコントロール性からタイヤ、サスペンションまで、すべて自分の支配下にある感じ。乗れているというわけではなく、スタッフに恵まれている。予選ではタイムを刻もうと思っていたわけじゃない。金曜日から49秒台に入っていたし、予選でもタイムが出るとは思っていた。でも、このレースウイークで問題点も増えてきている。解決できれば主導権を握るレースができると思う。それが解決しなくてもタイムは出るような乗り方はできるけれど、楽に出せるわけじゃないからうれしくはないね。決勝は逃げるレースはしないと思いますよ」
     
秋吉耕佑   予選1位/秋吉耕佑
   
酒井大作   予選2位/酒井大作
   
中須賀克行   予選3位/中須賀克行
     
   
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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