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MOTEGI SUPERBIKE RACE


JSB1000

文部科学大臣杯 2008年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 MOTEGI SUPERBIKE RACE
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2008-4/6
■開催日/予選:4月5日(土)、決勝:4月6日(日)  ■天候/予選:晴・ドライ 決勝:晴・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:4,300人・決勝:8,800人

ハイペースで走りきった中須賀克行が勝利を手に入れる!

 レースはいきなり波乱の展開となった。レースウイークに入り常にセッションをリードしてきた秋吉耕佑が、スタート直前のウォームアップを終えようというところでマシントラブルが発生しピットイン。再びグリッドに着くことなくピットにマシンを入れてしまう。
 ポールポジションが空席のまま、シグナルはブラックアウト。3番手グリッドから好スタートを見せた中須賀克行がホールショットを奪い、酒井大作、山口辰也、柳川明、手島雄介、亀谷長純、横江竜司と続いていく。4コーナーでは、山口が酒井のインに入り前に出ていく。
 秋吉のピットインを目の当たりにし、一気に気合いが入ったという中須賀はオープニングラップから激しく攻め、2番手の山口を1秒791引き離してコントロールラインを通過、そのまま独走体制を築くかと思われた。3周目の90度コーナーでは、酒井が山口のインをつくがクロスラインとなり、再び山口が前に。しかし、続く4周目の90度コーナーで再び仕掛けた酒井が山口の前に出ていく。その後方では亀谷が柳川と大崎誠之をかわして4番手に浮上。前をいく山口を追う。
 2番手に上がった酒井は1分50秒台に入れ、中須賀とのタイム差を削っていく。そして9周目に完全にテールを捕らえると、90度コーナーでインをつく。しかし、クロスラインとなり中須賀が再び前に出る。後方ではスタートで出遅れた伊藤真一が追い上げを見せ、9周目に、このレースのファステストラップとなる1分50秒855をマーク、さらにポジションを上げてくるかと思われたが、10周目にマシントラブルが発生し、そのままリタイアとなってしまう。
 トップ争いは中須賀と酒井の一騎打ちとなる。レース中盤に中須賀は自己ベストをたたき出し、酒井に前に出るすきを与えない。レース終盤に入っても中須賀のペースは衰えず、最終ラップにも1分51秒5をたたき出す速さでチェッカー。ヤマハのエースが開幕戦を制する結果となった。酒井は中須賀に勝負を挑めず悔しい2位。3位に単独走行となっていた山口が入り、ちょうど1年振りの表彰台となった。亀谷は右手甲にヒビを入れ、レース終盤は特に厳しい状態だったが、柳川、大崎の追い上げを抑え4位に入った。柳川が5位、大崎が6位でゴールし、横江、手島、徳留和樹、今野由寛と続いた。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/中須賀克行
事前テストでは調子を崩していたのでレースウイークに入ってからは去年のデータをベースに走り込みに重点を置いて流れをつかんできた感じでした。秋吉さんのペースにはついていけそうになかったので、緒戦だし2位争いを制すことができればと思っていた。秋吉さんがグリッドに着けないことが分かって、勝つチャンスが回ってきた。タイヤの暖まりも間違いなくいいので、最初に(2番手を)どれだけ離せるかと頑張ったけれど、2秒2ぐらいしか離せなかった。序盤は接地の感触があまりよくなかったけれど、ガソリンが減っていくうちブレーキングを深くできるようになっていた。最後まで抑えきることができて、本当に良かったと思う。

2位/酒井大作
ウイークに入ってから、うまく乗れなくて土曜まで毎セッション、大改造を施したけれどマシンをまとめられなかった。セッションが進むごとによくはなってきていたし、レースタイムは想定内だった。ただ自分に有利な部分を引き出したかったけれど、今回は余力がなかった。木曜日の状態からすれば大幅に進歩したし、緒戦で2位という結果を残せたのは、ボクのわがままを聞いてくれたスタッフのおかげです。感謝したいですね。

3位/山口辰也
最初はダンロップタイヤの暖まりが早いので、なるべくトップについていこうと思っていたけれど、うまくペースを上げることができなかった。酒井選手に抜かれてからは、ペースを取り戻していけた。今の自分の中では(調子を)取り戻した方だと思います。マシンは新型になったし、まだまだやることがあるけれどメカさんが乗りやすいようにしてくれている。モリワキのチーム力のおかげでホンダ勢最上位になれたと思います。


JSBレース   決勝スタート。直前に秋吉耕佑が戦線離脱するという波乱の展開となった。
   
JSBレース   オープニングラップから中須賀克行がレースをリードする。
   
JSBレース  

2番手の山口辰也を酒井大作がとらえてトップの中須賀を追う。

     
JSBレース  

レース中盤から、中須賀と酒井のマッチレースとなるが、最後まで中須賀がレースをコントロールして優勝した。

     
JSB表彰台   優勝した中須賀克行(中央)、2位には酒井大作、3位は山口辰也(右)だった。
     
JSB表彰台   今シーズン、JSBの表彰式では、新たに奥の松酒造のスパークリング日本酒でシャンパンファイトが行われる。
   
JSB集合写真   5日(土)には、コース上で各クラスの集合写真撮影が行われた。JSBクラスの撮影時には、ピットウォークに参加しているファンも撮影することができた。
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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