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SUPERBIKE RACE in SUGO


JSB1000

文部科学大臣杯 2008年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 SUPERBIKE RACE in SUGO
主催:スポーツランドSUGO(3,737.5m)
決勝レポート
DATE:2008-8-24
■開催日/予選:8月23日(土)、決勝:8月24日(日)  ■天候/予選:曇りのち雨・ドライ〜ウエット 決勝:雨・ウエット
■開催場所/宮城県・スポーツランドSUGO(3,737.5m) ■観客数/予選:3,700人・決勝:8,800人

山口辰也が雨のサバイバルレースを制し、4年振りに優勝を飾る!

 8月とは思えないほど気温が下がったレースウイーク。土曜日の午後から雨は降り続き、決勝日もスポーツランドSUGOは雨模様となった。
 スタートダッシュを見せたのは3列目7番手グリッドの中須賀克行だった。これにポールポジションの山口辰也、セカンドグリッドの伊藤真一と続き、以下、秋吉耕佑、大崎誠之、亀谷長純、酒井大作、柳川明、岡田忠之のオーダーで1コーナーをクリアしていく。中須賀はオープニングラップをトップのまま戻ってくるが、2周目のハイポイントコーナーで痛恨の転倒。トップ争いから脱落してしまう。かわってトップに立ったのは山口、これに伊藤、大崎が続き三つ巴の争いとなるかと思われた。しかし、伊藤のペースが上がらず、4周目の4コーナー立ち上がりでリアがすべると、大崎が前に出て行く。山口はファステストラップを更新しながら、レースをリード。これに大崎も続き、トップ争いは山口と大崎の一騎打ちとなる。伊藤は、その後もペースが上がらず、背後には亀谷が迫ってくる。テールtoノーズになると8周目の馬の背コーナーで亀谷が伊藤をかわし、3番手に浮上する。その後方では、9番手を走っていた手島雄介がSPコーナーで転倒。さらにヨシムラの秋吉と酒井が5番手争いを繰り広げていたが11周目の110Rで転倒、そのままリタイアとなってしまう。再び5番手に上がった酒井は前を行く伊藤を追いテールtoノーズとなる。
 雨は強くなる一方、ホームストレートもまっすぐ走るのがやっとという状況だったという。トップを争う山口と大崎は一進一退の攻防を繰り広げていたが、雨の量が多くなったため、山口はホームストレートで足を上げてレース中止をアピール。その直後、17周目のハイポイントコーナーで山口が転倒。大崎がトップで戻ってくるが、赤旗が提示されレースは中断。16周終了時点でレース成立となった。このため勝利は山口の手に渡り、4年ぶりに優勝する結果となった。2位に大崎が入り、JSB1000クラスで初めて表彰台に上がった。単独走行でゴールした亀谷が3位となり、今季初表彰台となった。伊藤は酒井を抑えきり4位、酒井が5位となり、柳川、岡田、佐藤裕児、徳留和樹、辻村猛と続いた。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/山口 辰也 モリワキMOTULレーシング
重大事故が起きないうちにレースが終われてよかった。転倒したときは前が見えなくて白線に乗ってしまった。雨の量が多すぎて、まともにホームストレートを走れなかったぐらいだった。バイクは問題なかったし、雨以外は問題なかった。鈴鹿8耐までにモリワキさんが、テスト走行をいっぱいさせてくれたし、メカさんがマシンをうまくセットアップしてくれたから、今回の結果を出せたんだと思う。次回はチームの地元、鈴鹿なので、また全員でよろこべるように頑張ります。

2位/大崎 誠之 SP忠男レーシングチーム
JSB1000クラスで初表彰台なの素直にうれしく思います。今回はドライのセットが決まっていたので、いいレースができると思っていた。その後にレインを走ったらフィーリングがよかった。スタート直後は、うまく前に出ることができ、いい展開になった。伊藤さんがヘアピンでリアをスライドさせたスキにかわして、山口くんを追いかけていった。中盤は、ものすごい雨の量だったので、作戦も考えられず転倒しないようにペースを下げた。山口くんも下がってきたので、このまま走らなければならないのかと思っていたから、山口くんが足でアピールしているのが見えた。赤旗が出てホッとした。ウエットコンディションで表彰台に乗られるとは思っていなかったので、よかったですね。

3位/亀谷長純 Team 桜井ホンダ
序盤は4台で抜け出したけれど伊藤さんを抜いてからペースを上げられなかったのでトップの2台についていけなかった。山口くんが予選から速かったのでレースをリードするのは分かっていた。ボクもマシンもタイヤは、よくはなってきていたけれど、そこまでペースを上げられなかった。今回は転ばずに3位になれたのでよかった。次回の鈴鹿は一番好きなコースだし、初優勝もしたコース。表彰台にまた上れるように頑張ります。


JSBスタート    
   
JSBレース    
   
JSBレース  

 

     
JSB表彰台の山口  

 

     
JSBインタビュー   優勝:山口辰也(中)、2位:大崎誠之(左)、3位:亀谷長純
     
Photo:H.Wakita(c)
 
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