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SUPERBIKE RACE in SUGO


GP125

文部科学大臣杯 2008年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 SUPERBIKE RACE in SUGO
主催:スポーツランドSUGO(3,737.5m)
決勝レポート
DATE:2008-8-24
■開催日/予選:8月23日(土)、決勝:8月24日(日)  ■天候/予選:曇りのち雨・ドライ〜ウエット 決勝:雨・ウエット
■開催場所/宮城県・スポーツランドSUGO(3,737.5m) ■観客数/予選:3,700人・決勝:8,800人

渡辺一馬が菊池寛幸の追い上げをかわし、うれしい全日本初優勝を飾る!

 前日から続く雨のため、この日最初の開催となったGP125の決勝から、ウエットコンディションのレースとなった。
 2番グリッドからスタートした山田亮太がホールショットを奪い、オープニングラップは山田、渡辺一馬、竹内吉弘、徳留真紀、菊池寛幸、日浦大治朗、尾野弘樹、大久保光、岩田裕臣の順でコントロールラインを通過していく。レース序盤は山田がレースをリード。一時は2番手以下に2秒以上の差をつけていたが、渡辺が山田に追いつき、チームプラスワンが1-2体勢を築く。その後方では竹内、徳留、菊池、日浦大治朗の4台が3位争いのグループを形成していた。
 しかし、6周目の2コーナー立ち上がりで、トップを走行していた山田が痛恨の転倒。かわってトップに立ったのはチームメイトの渡辺。この時点で2番手を走る竹内に対し5秒以上のリードがあった。しかし、その竹内も7周目のハイポイントコーナーで転倒、戦線から離脱してしまう。
 渡辺の独走と思われたが、7周目に2番手に浮上した菊池が2位争いから抜け出し、渡辺を追う。一時6秒以上あった2台の差は、13周目に入る頃には3秒足らずにまで縮まっていた。
 その後渡辺はペースを上げ、菊池との差をキープ。最終ラップで渡辺はバックマーカーにひっかかってしまうが逃げ切りトップでゴール、全日本初優勝を遂げた。1秒余りの差で菊池が2位。3位は日浦大治朗で今季2度目の表彰台をゲットした。
 4位は徳留、5位は尾野弘樹、6位に矢作雄馬が続き、それぞれ単独でチェッカーを受け、最終ラップで天野邦博をかわした古市右京が7位でゴール。ディフェンディングチャンピオンの岩田は、5番手まで追い上げていたがマシントラブルのため10周目にリタイアとなっている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/渡辺一馬 TEAM PLUS ONE
ポールポジションからスタートするのは初めてで、グリッドで自分の前に誰もいなくて、どんなに頑張ってもこれ以上順位が上がることはないと思うと緊張しました。レースが始まってすぐは雨も強くなかったので、うまく山田さんに追いつくことができました。山田さんが前にいるうちは走りやすかったのですが、レース中盤から雨が強まって、コース上に川ができてしまっていた。山田さんが転倒してからは、ペースをつかむのが難しかったです。とにかく転ぶことだけは避けようと思って走っていました。後ろからの追い上げがすごく気になって、ペースを上げないとファイナルラップまでもたないなと思いました。(最終ラップでひっかかった)周回遅れは、早くから気づいてくれていました。シケインあたりできっと譲ってくれると思ったら譲ってくれませんでしたね(笑)。トップでゴールできて本当によかった。このレースウイーク中、ずっとリラックスして楽しく走れたことが勝因だと思います。GPライダー風に言うなら、“僕はSUGOを愛しているし、SUGOは僕を愛してくれている”ですかね。これで“勝たなきゃ”という思いからは解放されたので、次のレースからはもっとリラックスできると思います。

2位/菊池寛幸 F.C.C.TSR
レースウイークが長かったわりには、足踏みしてしまった感じだが、メカニックが決勝に向けてバイクを仕上げてくれた。このコースは最初に前にいかないと離されてしまう。3番手に上がった時にはトップから離されていたので、前がどうというより、自分との戦いだった。とにかく諦めずにいこうと思っていた。まあまあいいレースができたと思う。一馬はレースを始めたころから知っているし、大治朗は僕の(SRS-Jの)生徒なので、一緒に表彰台に上れてうれしいね。若手が(上位に)上がってきてくれるのはうれしいこと。僕と同年代も頑張っているし、いい勝負をしてやろうと思っている。若手だけではレースは成り立たないと思っているし、僕たち(ベテラン)のことも応援してほしい。

3位/日浦大治朗 Team NOBBY
先生(菊池)のペースが速くてついていけなくて、最後も後ろが気になってペースを上げることができませんでした。レースウイーク中は天気のいい日がなくて、雨は前についていけると思わなかったから、表彰台上れてうれしいです。タナボタもあったと思うけれど、先週出場した(レッドブルMotoGPルーキーズカップの)チェコ・ブルノがレインコンディションもドライコンディションも、うまくいかなかったので、雨の方の借りは少し返せたかなと思います。


125レース    
     
125レース    
     
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125レース   表彰台
優勝:渡辺一馬(中)、2位:菊池 寛幸(左)、3位:日浦大治朗
   
     

Photo:H.Wakita(c)

 
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