GP125クラスの決勝は12周で争われた。フロントロウ真ん中の2番手グリッドから菊池寛幸が好スタートを決めトップに出るかと思われたが、1コーナーではポールシッターの浪平伊織がインに入りホールショットを奪う。しかしヘアピンカーブで菊池が再びトップに立ち、オープニングラップは菊池を先頭に、浪平、尾野弘樹、岩田裕臣、仲城英幸、竹内吉弘、渡辺一馬、大金佑輝、東幸寛の順でコントロールラインを通過していく。
レース序盤は尾野弘樹、竹内など、トップが目まぐるしく変わる125らしい混戦となっていたが、この集団から菊池が抜け出す。菊池は6周目のデグナーカーブで4番手に上がり、バックストレッチで加速すると、カシオトライアングルで一気にトップに躍り出る。そして徐々にリードを広げていく。
2位争いは竹内、尾野弘樹、岩田、浪平の4台となったが、7周目の130Rで岩田が痛恨のコースアウト。すぐにコースへ戻ったものの、その後ろの集団に埋もれ、翌周に集団から抜け出した時には、2位争いのグループから2秒以上も離されてしまっていた。しかし岩田はファステストラップを更新し、すぐにその差を詰めた。
再び4台となった2位争い。10周目に尾野弘樹がカシオトライアングルで浪平を抜き、このグループのトップに立つ。そこから尾野弘樹が集団のトップでコントロールラインを通過する周が続いた。最終ラップで浪平が尾野弘樹をかわすが、MCシケインでは尾野がポジションを奪い返し、そのまま抑えきった。
トップを独走していた菊池はレース終盤にペースを上げ、後続に3秒以上の差をつけゴール。今季3度目の優勝を手にした。2位の尾野弘樹は全日本初の表彰台を獲得。3位には浪平が今季2度目の表彰台に上がった。
竹内は4位、岩田は5位でゴール。レース終盤に8台にまでふくれ上がっていた6位争いを制したのは柳沢祐一だった。以下、渡辺一馬、徳留真紀、山田亮太、大金佑輝、仲城英幸、東幸寛、矢作雄馬と続き、僅差でチェッカーを受けている。 |