ホールショットを中木亮輔が奪い、乃村康友、小室旭の3台がオープニングラップから早くもトップグループを形成し、後続を引き離す。小室は1周目、カシオトライアングルの突っ込みで乃村の前に出るも、その後乃村が2台を抜きトップに浮上。4周目には中木がトップを奪うなど、レース序盤は順位の変動が激しい展開だった。
一方、山下祐、森隆嘉、長島哲太の3台で争っていたセカンドグループは、追い上げてきた藤井健汰がレース中盤に追いつき、4台による激しい4位争いとなっていた。5周目、再び乃村がトップに出ると、バックストレッチなどでの攻防はあるものの、乃村、中木、小室の順位はかわらないままコントロールラインを通過する小康状態が続いた。
9周目に入ると、3番手を走行していた小室が僅かに前の2台に離されてしまう。勝負は残り1周。優勝争いはモリワキの2台に絞られたかに思われた。しかし、小室は翌周、最終ラップの後半セクションをうまくまとめ、2台との差を詰める。バックストレッチでぴったりと中木の後ろにつくと、カシオトライアングルで2台のインに飛び込み、一気に2台をパス。トップでチェッカーを受けた。2位の乃村と3位の中木は100分の6秒という僅差でゴールした。
4位争いは、レース終盤に集団から抜け出した藤井と長島の一騎打ちとなった。こちらも最終ラップのシケインの進入で長島がオーバーラン、冷静に攻防を制した藤井に軍配が上がり、4位でチェッカー。2秒遅れて5位には山下、森が6位、長島が順位を7位に落としてゴールしている。 |