| Rd1 TSUKUBA | Rd2 SUZUKA | Rd3 AUTO POLIS | Rd4 SUGO | Rd5 OKAYAMA | Rd6 MOTEGI | Rd7 SUZUKA |

SUPERBIKE RACE in TSUKUBA


GPgp3

文部科学大臣杯 2010年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 SUPERBIKE RACE in TSUKUBA
主催:筑波サーキット(2.070Km)
決勝レポート
DATE:2010-4/4
■開催日/予選:4月3日(土)、決勝:4月4日(日)  ■天候/予選:晴のち曇 決勝:晴 ■路面/ドライ
■開催場所/茨城県・筑波サーキット(2.070Km) ■観客数/予選:2,700人・決勝:16,100人

16歳・大久保光が開幕戦で全日本初優勝!

 2番グリッドからスタートダッシュを決めた大久保光が1コーナーをトップで通過。岩田裕臣、鎌田悟、矢作雄馬、菊池寛幸らが続いていく。後方では5番グリッドからスタートした柳沢祐一が2コーナー立ち上がりでハイサイドによる転倒を喫しリタイア。14番手から好スタートを決めていた浦本修充もこのアクシデントに巻き込まれ転倒。再スタートしたものの大きく遅れてしまう。
 2周目の最終コーナーで岩田のインに飛び込んだ大久保がレースをリード。トップ争いは大久保を筆頭に、序盤から岩田、鎌田、長島哲太を含めた4台に絞られた。セカンドグループは菊池寛幸、矢作雄馬、渡辺陽向の3台が争う展開となる。
 5周目には鎌田がトップに立つが、7周目に再びトップを奪い返した大久保に、今度は長島がくらいついていく。
 トップグループの最後尾で様子を見ていたという岩田が、2台をかわし2番手に浮上したときには大久保はラストスパートをかけて後続を引き離しにかかっていた。大久保はそのまま2番手に約1秒半の差をつけゴール。開幕戦を全日本初優勝で飾った。
 今シーズンは古巣のチーム・プラスワンから参戦している岩田が2位に入り、2008年の開幕戦ツインリンクもてぎ以来、2年ぶりの表彰台に上がった。
 ラスト1周でポジションを上げた鎌田は、前を行く岩田にしかけることができず僅差の3位でチェッカーを受けた。それでも初ポールポジションから初めての表彰台と大健闘。長島が続いて4位でゴールしている。
 レース序盤に5位争いを繰り広げていた3台は終盤にはそれぞれ単独走行となり、矢作が5位、渡辺が6位、菊池が7位でゴール。8位以降は徳留真紀、森俊也、野佐根航汰、籠島欣雄、中本翔らが続いてチェッカーを受けている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/#6 大久保光 18GARAGE RACING TEAM
『自分がレースを引っ張っていこうと思ってスタートに臨みました。スタートが思った以上に成功して、1コーナーでトップに立っていたのですが、ペース上がらず後ろからつつかれていたので冷静になろうと思いました。バックストレートでは自分のバイクが速かったので無理せず走っていました。とにかく前に出たら単独でも“攻めていくぞ!”と決めて後ろは確認せずに、とにかく攻めて走りました。最後の10周くらいにペースを上げようと、マシンとタイヤの状態を見ながらペースを上げてみたけれど、なかなかうまく上げられませんでした。ファイナルラップに入るときに電光掲示板で岩田さんが2番手にいるのを知って、岩田さんなら59秒台に入れてきそうだと思ったので怖かったですね。ファイナルラップの最終コーナーを立ち上がって、チェッカーが見えて、やっと優勝を確信しました』

2位/#5 岩田裕臣 TEAM PLUS ONE
『(しばらく成績が出ていないことに対して)本当に自分は遅くなってしまったのではと不安になりましたが、自分が速かったときのビデオを見たりして、イメージだけは保つようにしていました。開幕戦から表彰台に上ることができてホッとしています。
最初はボクが前に出ましたが、すぐに(大久保)光がきて、長島くんや鎌田くんと3台でやり合っていたのを、後ろで様子を見過ぎてしまいました。その間に光がスパートをかけてしまい、追いつくことができなかった。レースは昨年限りで辞めようと考えていたのですが、昨年は、お世話になっていたダイドーさんのために表彰台に上がることができなかった。今年はチームを移籍しましたが引き続き応援していただいているので、この表彰台をダイドーの方々に捧げたいですね。レースを続けて本当によかったと思いました』

3位/#23 鎌田 悟 ENDURANCE +桶川スポーツランド
『スタートで(大久保)光が前に出たけれど、その時点では焦りはありませんでした。予選ではタイムが出ているし、最終コーナーの立ち上がりでは自分の方が有利だと思っていました。でも光はストレートが速く、前に出てもバックストレートですぐに抜かれてしまう。光の前を走ったらレース全体のペースが落ちるかなと思ったので温存する方向に切り替えたのですが、岩田さんと同じように、様子を見過ぎてしまいましたね。(レース)後半になって、長島くんの前に出ようとしたところでギア抜けをしてしまい岩田さんに抜かれて4番手まで落ち、そのうちに光が逃げてしまいました。ポールポジションを取って主導権は自分にあったはずなのに、決勝で甘いところが出てしまった。作戦ミスですね。今回トップグループを走ったメンバーとは、よく一緒に走っていて、どういう動きするか分かっていたから冷静になれましたが、これからは菊池(寛幸)さんや徳留(真紀)さんなどのベテラン勢が必ず加わってくると思うので、どう戦うか考えていかないと、そう簡単に表彰台には上れないと思う。もっと頭を使ってレースを組み立てるようにします』


J-GP3レース  

決勝スタート。

     
J-GP3レース  

大久保に後方から鎌田悟が迫る

     
J-GP3レース  

レース中盤以降、トップ集団は順位を入れ替えるが、大久保はトップを守りチェッカー

     
J-GP3レース  

大久保の走り

     
J-GP3レース   優勝した大久保光(右)と小谷田 欽章チーム監督
     
J-GP3レース   優勝/大久保光(中)、2位/岩田裕臣(左)、3位/鎌田 悟

Photo:H.Wakita(c)

 
| Top |



(C)MFJ. All rights reserved.