地元の期待を受ける伊藤真一がポールポジションからスタートし、真っ先に1コーナーに入っていく。これに中須賀克行、秋吉耕佑とフロントロウのライダーが続く。何としてもレース序盤に前に出ておきたかった中須賀は、3コーナーで伊藤をアウトからかわす豪快なパッシングを見せトップに浮上する。秋吉も続くS字コーナーで伊藤をかわし2番手に上がり、伊藤は3番手にポジションを落としてしまう。以下、亀谷長純、柳川明、高橋巧、武田雄一、高橋英倫、出口修、須貝義行と続き、オープニングラップを終える。
中須賀はレースをリードするが、問題を抱えペースを上げられなくなってくる。後方では3周目のホームストレートから1コーナーへの進入で伊藤が秋吉をかわして2番手に上がると、4周目のホームストレートで中須賀をかわしてトップに浮上する。秋吉も5周目の1コーナーで中須賀をかわして2番手に上がると、トップ争いは伊藤と秋吉の一騎打ちとなっていく。
ペースの上げられない中須賀の後方には、亀谷をかわした柳川が迫り、7周目のホームストレートで前に出ていく。さらに中須賀の背後には亀谷と高橋巧が迫ってくると、15周目の1コーナーで亀谷が、最終コーナーを立ち上がりホームストレートに入ったところで高橋巧が中須賀の前に出ていく。
伊藤と秋吉のマッチレースとなったトップ争いは、レース中盤辺りからバックマーカーを縫うように展開。伊藤が秋吉を引き離しにかかるが、残り4周で秋吉が伊藤の背後に迫りプレッシャーをかける。勝負は最終ラップまでもつれこむかと思われたが、残り2周を切った24周目の馬の背コーナーで秋吉がコースアウト。すぐにコースに復帰するものの勝負あり。独走となった伊藤がラストラップを無難にこなし、念願のホームコースで優勝を飾った。秋吉は15秒832遅れの2位でチェッカー。単独走行となっていた柳川が3位。4位には最終ラップに亀谷をSPインコーナーでかわした高橋巧が入った。亀谷は悔しい5位。苦しいレースとなった中須賀は6位でゴール。以下、出口、須貝、高橋英倫、武田と続いた。
混走で行われたJ-GP2クラスは、山口辰也が終止トップを走り初優勝。小西良輝が2位、生形秀之が3位に入っている。
|