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R2-1 第5戦 もてぎサーキット決勝 |
1999.06.13(日) |
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GP125表彰台のシャンパンファイト。優勝の仲城英幸(中)、2位の上江洲克次(左)、追い上げで3位の青山博一(右)。 |
GP125スタートシーン。この後、上江洲がホールショットを奪い、レースをリードした。 |
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公式予選が行われた前日に続いてツインリンクもてぎ近郊は快晴に恵まれ、気温も前日より上昇。路面温度も当然上がり、特にタイヤに関してシビアなレースが予想された。 スタートでは予選2番手の上江州克次が抜群のスタートダッシュを見せ、菅谷慎一、中村実、そしてやや出遅れたポールシッターの仲城英幸のオーダーで第1コーナーへ飛び込んでいく。この中で菅谷と中村がオープニングラップから順位を入れ替え合うが、2周目の第1コーナーで菅谷と仲城が中村を一気にパス。さらに仲城は第3コーナーで菅谷もかわして2番手に浮上。オープニングラップ終了時で1.4秒先行していった上江州を追う。仲城は3周目にはファステストラップとなる2分2秒180をマークして上江州のテールに一気に迫り、3周目の第3コーナーで上江州をパス。上江州も負けじと差し返すが、仲城の勢いが上回り、トップを確固たるものとした。仲城はその後もプッシュを続け、唯一2分2秒台中盤のハイペースでコンスタントに周回。後続に対するリードを5秒近くにまで広げたところで安全マージンを稼げたと判断。その後、ペースを落としながらも悠々トップを守り切り、3戦連続転倒という結果に終わった雪辱を果たす今季2勝目をポールtoフィニッシュで飾った。 2位は、仲城に抜かれた後は終始単独走行となった上江州が入賞。「仲城さんより予想以上に離されてしまいましたけど、全体的には作戦通りに走ることができました」と言うが、彼にとっては久々の表彰台獲得となった。一方の3番手争いは熾烈で、4周目に菅谷が3コーナーでハイサイドを起こし、これに中村実と井手敏男が巻き込まれていずれもリタイアに。その後は全日本1年目の青山博一と藤岡祐三、柚木伸介、そして久保和寛らによるバトルとなり、一つのコーナーで何度も順位を入れ替え合うGP125クラスならではの熱戦が演じられた。中盤に入るとこの中から青山が抜け出し、ルーキーながら今季2度目の表彰台に滑り込んだ。 |
[優勝した仲城英幸選手のコメント] 「前に誰かが走っていると絶対それを抜きたくなるんですよ。そんなこともあって3回続けて転んでしまっていたので、上江州選手を抜くときも絶対にコケないようにと考えていました。タイヤが後半つらくなってきたこともあって最後はあまり無理をしないで走りましたが、最後まで気は抜けませんでした。これでランキングトップになったわけですけど、そういう結果って後からついてくるもんですね、ホント」 |
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GP250のスタートの瞬間。加藤大治郎が絶好のスタートを切る。嘉陽哲久は第1コーナーまでにやや遅れてしまうが、その後追い上げ、加藤大治郎、松戸直樹とトップ争いを展開した。 |
久々に優勝の加藤大治郎(中)。表彰台では嬉しさを全身で表現していた。 |
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GP250クラスの決勝は、レース前の予想通り、ホンダの加藤大治郎とヤマハの松戸直樹、そしてTSRの嘉陽哲久による三つ巴の戦いとなった。スタートを制したのは、これまであまりスタートを得意としていなかった松戸だった。第1コーナーではアウトから並びかける加藤をきっちり制し、トップの座を手中にする。一方、今回プライベーターながら全日本初ポールを奪った嘉陽は、スタートでこそやや遅れて4番手で第1コーナーを立ち上がるが、オープニングラップの間に3番手に浮上。2周目には早くも前を行く加藤をV字コーナーでかわしてみせる。だが、ワークスマシンのNSR250とAC28Mが搭載するAキットエンジンではそのパワーの差は歴然としており、加藤は抜かれた直後のバックストレートで嘉陽を抜き返していく。この2台がバトルを演じている間に逃げておきたかった松戸だが、リードはほとんど得られず、9周目には加藤が仕掛けて第3コーナーで松戸の前に出る。しかし加藤にしてもリードを広げることはできず、12周目の同じく第3コーナーで松戸がトップを奪回。ここからトップ争いはさらに加熱し、翌13周目のバックストレート後の90度コーナーで加藤が松戸のインを奪い、さらに懸命にワークス2台に食い下がっていた嘉陽が15周目のV字コーナーで松戸をかわして2番手に上がっていく。嘉陽は翌周、第3コーナーまでの短い直線ででも松戸に並びかけられることを嫌い、第2コーナーの立ち上がりでアクセルをやや早く開けるが、リアタイヤがたまらずスライド。この間隙を松戸が見逃すはずはなく、しかも松戸はそのまま加藤のインをも陥れ、残り5周という時点で待望のトップに立つ。昨年の中野真矢の記録に並ぶ開幕5連勝がかかる松戸は、ここで一気にコンマ5秒ペースを上げて逃げにかかったが、加藤もこれに食い下がり、勝負は最終ラップにもつれ込んだ。勝負どころをバックストレート後の90度コーナーに定めていた加藤は、それまでも幾度となくバックストレート前のヘアピンを最小回転半径で回り、いち早く車体を起こしていち早くアクセルを開けるシミュレーションを試みていたが、それが最後の最後で見事に成功。狙い通りのポイントで松戸の前に出ることに成功した加藤が、97年の最終戦以来、実に1年半ぶりとなる優勝を手中にした。 なお、嘉陽はラスト2周というところで目の前に周回遅れが入り前の2台に逃げられてしまい2戦連続3位という結果となったが、その内容は非常に濃いもので大健闘と言えるだろう。 |
[優勝した加藤大治郎選手のコメント] 「前テストでの方が良いタイムが出ていたんですけど、このレースウィークに入ってからはいまいちタイムが伸びなくてポールを逃してしまいました。でも、久しぶりに勝てて良かったです。トップでチェッカーを受けても、それが久しぶりすぎて実感がすぐには沸いてきませんでした。とにかく、これまでバトルらしいバトルもできずにきていたんで、今日は負けてもいいからバトルをしたいと思っていました。それに今回は、普段は現場に来ない人もHRCから来てくれていたり、メカニックやスタッフのみんなも僕につきっきりでやってくれたので、恩返しができて良かったです」 |
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ツインリンクもてぎでは、SBマシンを上回る最高速を叩き出すヨシムラのGSX1300R隼。マシンを前にヨシムラ代表の吉村不二雄氏は何を想うのか? |
全員1位だっ!!てか?。SBクラス表彰台でのパフォーマンス。井筒仁康(左)、伊藤真一(中)、吉川和多留(右) |
スタート前の梁明。決勝ではトップ争いを展開しながら、トラブルでスローダウンするという悔しい結果に終わってしまう。 |
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今回は3クラスいずれのポールシッターもスタートで出遅れることとなった。ホールショットを奪ったのはカワサキの芹沢太麻樹で、予選では1番時計をマークしたホンダの伊藤真一が2番手で続く。これにカワサキの井筒仁康とスズキの梁明が続いてトップグループを形成。2周目終了時ではこの4台が後続を1秒引き離していった。この中でまず動いたのは梁だ。4周目に入ると第5コーナーで伊藤をかわし、さらにV字コーナーで芹沢のインを奪う。芹沢も続くヘアピンでインを奪い返すが、バックストレートエンドで梁が前に出てトップの座を陥れ、今季2勝目に向けて逃げの態勢に入った。ここで梁の独走を阻止すべくすかさず動いたのが伊藤だ。6周目に芹沢をかわしてペースアップ。そして9周目には梁をかわしてトップに浮上する。その翌周、梁のマシンがマシントラブルを起こして突然スローダウン。彼はそのままリタイアに追い込まれた。これで伊藤と2番手との差は一気に1.3秒に拡大。その2番手には梁が戦列を去った直後に芹沢をかわしてきた井筒がつけていた。「このレースウィークを今年初めて順調に送れた」という言葉通り、井筒はここから唯一1分54秒台前半にタイムを突入させながら伊藤を猛追。1.3秒の差をわずか3周で削り取って、15周目には伊藤のテールに肉薄した。しかし翌周、S字区間で井筒の目の前に周回遅れが入ってしまい、伊藤との差は一気に1.1秒に拡大。しかし井筒は再び根気よく追い上げをはかり、18周目には再び伊藤の背後にまでにじり寄る。だが、好調の井筒にも、フロントタイヤが滑り出していた状態ながらも54秒台後半のハイペースを安定して刻み続ける伊藤をかわすには決定打がなかった。そして両者テールtoノーズで迎えた最終ラップ。井筒はV字コーナーに限界までブレーキングを遅らせて飛び込むが、伊藤も気迫を込めて井筒のノーズをかぶせ込み、これで勝負あり。伊藤が開幕戦以来となる今季2勝目を飾った。 3位には前回優勝の吉川が入賞。前半はトップグループにやや離されたセカンドグループにいた彼だが、着実にペースアップを果たしてトップグループに追いついてみせたところはさすが。4位は16周目に吉川にかわされた芹沢が入った。5位には前回2位の玉田。吉川同様にセカンドグループから追い上げて、中盤にはトップグループに追いついたが、終盤やや送れてしまった。6位は金曜日の練習走行、昨日の予選と転倒し、テスト中での怪我に加えてのダメージを負いながら健闘を見せた北川が食い込んでいる。 |
[優勝した伊藤真一選手のコメント] 「序盤に一度55秒台に集団のタイムが落ちたときに後ろを振り返ってみたら、いっぱい後続がいたので、前に出るしかないなと思いました。自分の状況としては54秒台後半が精一杯だったので、最後も井筒君がくるだろうなと思っていましたけど、振り返らずに走りました。前の2戦で失敗しているので、ポイント的にもトップと開きがあるのでもう落とせません。だから今回も自分のレース生命を賭けながら走りました・・・なんて、ちょっとカッコ良かったかな?」 |
盛り上がりシーン写真集です。 |
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今回は、表彰台でのプレゼンターとして岩城滉一氏(左)、高橋国光氏(右)がツインリンクもてぎを訪れた。 |
満員御礼のピットウォーク。ライダーインタビューなども行なわれた。 |
ツインリンクもてぎエンジェル。みんなとてもカワイイ。ここだけの話、コスチュームはとても良かったのだ。 |
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ツインリンクもてぎの“激感エリア”(コンクリートウォールの向こう側)。ストレートを駆け抜けるシーンが間近に見られる。スーパースピードウェイ(オーバルコース)のピットロードが開放された。しかも、無料。観戦券があれば誰でも入れるという太っ腹なエリアだ。 |
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