GP125クラスでは、午前中のセッションも終盤はスリックタイヤで走ることができるほぼ完全なドライコンディションとなり、上位のライダーは1分0秒台のタイムをマークしていた。ここでトップに立ったのは、MINEの開幕戦でポールポジションを獲得した藤岡祐三だが、やはり午後には各ライダーが大幅に自己ベストを更新する展開となった。それでも残念ながら1分を切るライダーは現れなかったが、最終セッションで順位はめまぐるしく変動した。終盤まで主導権を握っていたのは、栃木県出身で、筑波サーキットを知りつくしているTeam・HARC-PRO.の若手、安田毅史だ。午前中5番手だった安田は、あと一歩で59秒台に入る健闘を演じた。
しかし終了直前、第1戦に優勝したクラス最年長のベテラン、菊池寛幸がドタン場の逆転でポールポジションを奪い取った。両者の差はわずか100分の4秒あまり、しかもチェッカーフラッグがすでに提示されたあとの出来事だった。3番手にはデンソーイリジウム&Dinkyの小室旭が入った。小室も埼玉県出身で、今回は全体に地の利を得た関東勢が有利な戦いを進めている。これに対抗したのは、経験豊富なベテランライダーたちだ。1回目の予選でトップに立っていた藤岡は、午後のセッションで約半秒のペースアップを成功させ、4番手につけてフロントローのグリッドを確保している。僅差で菊池に開幕戦の勝利を譲った藤岡も、当然このレースでは雪辱に燃えているはずだ。17才の青山周平は5位。これにこのところ好調の葛原稔永、菅谷真一が続いた。2列目の最後を締めくくったのは、静岡県出身、25才の生形秀之だ。地元の新鋭と好調なベテランがぶつかり合う好レースが期待される。
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