今回の話題は何と言っても1994年、1998年の世界チャンピオン坂田和人のスポット参戦。1999年シーズン以来、本気で125にまたがるのは今回が初。それもスタンダードのRS125Rでの登場だ。金曜日の走行では総合で5番手につけると、予選1回目では1分00秒044をたたき出す。しかし、その後にMCコーナー立ち上がりでハイサイド転倒。予選2回目に出走したものの、痛みが激しくピットイン。坂田曰く“途中で走るのをやめたのは初めて"というほどだった。幸い骨折はなかったが体のダメージは大きく、決勝への出場は朝のウォームアップを走って決めるそうだ。
予選を制したのは菊池寛幸。トラブル続きだったオートポリスとはうって変わり、金曜日はタイヤチェックを中心に予選でもセットアップがうまく進んだという。「トップ争いは5、6台の集団になるはずだし、抜け出すのは難しいだろうね。20周辺りでふるいにかけられてくるだろうから、そこでどう動くかを考えていこうと思っている。勝てるように努力するよ」と自信のコメント。2番手グリッドには前回の覇者、葛原稔永が並び、小室旭も初優勝に向けて準備は万端だという。4番手グリッドには岡田純一がつけ、昨年の最終戦以来のフロントローにつけた。
注目の小山“ワイルドウルフ”知良は、金曜日に第2ヘアピンで転倒。右手を強打していたが、予選2回目に59秒964をマークし5番手につけた。「不安材料も指以外は消えたし(決勝は)イケるでしょ。レースは59秒後半から1分00秒前半の戦いになると思う。前回は最後に逃げられてしまったので、今回はそれをボクができればいい」と小山。この小山までが59秒台をマーク。ゼッケン2の井手敏男は59秒台に入れることはできなかったが、コンスタントに1分00秒台で走れており、トップグループに絡んでくるはずだ。以下、坂田、スハタイ・チャンサップと続く。
毎年激戦が繰り広げられる筑波。混戦から抜け出すのは果たして誰か!?。
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