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AUTO POLIS SUPERBIKE RACE


SB

文部科学大臣杯 2004年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 筑波大会
主催:筑波サーキット(2.070Km)
予選レポート
DATE:2004-05-15

渡辺 篤が今季2度目のポールポジション
1秒の間に10人以上がひしめく超激戦だ!

 このクラスだけは3月末の鈴鹿2&4から開幕し、この筑波大会で3戦目となる。昨年から国内最高峰クラスとして位置づけられたJSBクラスは、ベースバイクに1000ccの一般量産車を使っている。このため、各メーカーから発売されているベースバイクの基本性能や、同時にリリースされているキットパーツの仕上がり具合が、レースの結果に大きく影響してくる。昨年は、スズキのGSX-R1000が圧倒的な強さを誇っていた。しかし今年、スズキ以外の3メーカーがニューモデルを投入してきた。ホンダCBR1000RR、ヤマハYZF-R1、カワサキZX-10Rの3機種だ。中でもホンダはこのクラスに力を注ぎ、大量のエントリーを数えている。その結果として、山口辰也(ホンダドリームカストロールRT)が開幕2連勝中で、ディフェンディングチャンピオンの北川圭一(ケンツMOTULスズキ)を大きく引き離している。ランキング2位には、開幕戦で3位、第2戦のオートポリスで7位の井筒仁康(チーム桜井ホンダ)と、ニューマシン、ZX-10RとMotoGPマシン、ZX-RRの開発を担当している柳川明(TEAM GREEN)が同ポイントで並んでいる。

 また、バイクメーカー同様、今年はタイヤメーカーもこのクラスに勢力を注ぎ、3メーカーががっぷり四つに組んで、激しい戦いを繰り広げている。ホンダ勢の多くはブリヂストンを選択、2戦を終えたところで山口、ホンダ、ブリヂストンの組み合わせが先行している。しかし、ミシュランを履く井筒、ダンロップの北川、渡辺篤(ヨシムラスズキジョモスリクソン)、柳川、中冨伸一(YSP&PRESTOレーシング)なども、この筑波大会へ向けて着々と準備を進めている。

 初夏を思わせる暑い日差しの下、今年初めての関東での全日本が開幕した。午前中の予選1回目、ミシュランタイヤを履く井筒が、渡辺が持っていたコースレコードを破りトップに躍り出る。2番手タイムは前回のオートポリスで見事な追い上げを見せ4位に入った伊藤真一(DDBOYS Racing)。ここまで陰をひそめていた中冨が3番手につける。山口は渡辺に次ぐ5番手。

 しかし、午後の予選2回目で、午前中の井筒のタイムをわずかに上回るコースレコードをマークしたのは渡辺だった。コースレコードは今年も引き続き渡辺が刻むことになり、開幕戦鈴鹿2&4以来、2回目のポールポジションを獲得した。渡辺と井筒は56秒台、3番手の大崎誠之(SP忠男レーシングチーム)が57秒フラットで、ここから13番手の出口修(DyDo MIU RACING)までが57秒台をマーク、かなりのハイレベルな予選タイムアタックとなった。

 不安定な天気図が、決勝の微妙なコンディションを示している。波乱のレースが予想される。

[青木 淳]

  ポールポジション:
#1 渡辺篤
     
  予選2番手:
#4 井筒仁康
     
  予選5番手:
#6 中冨伸一
     
  予選6番手:
#1 北川圭一
     
  予選7番手:
#5 山口辰也
     
  予選8番手:
#87 柳川明
Photo by H.Wakita(c)
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