優勝/中冨伸一
ボクはレインタイヤでいきたいと言っていたんですけど、チームとしてはレース前半は我慢して、路面が乾いてくる後半に追い上げられると踏んでスリックタイヤをチョイスしました。スタート直後はまったくペースを上げられない状況で、次々に抜かれていった。15周目ぐらいからは、マシンをちょっとバンクさせてみるとグリップしていたので、そこからは、できるだけ速く走っていった。徐々に、自分を抜いていった人たちが前に現れては抜いていき、サインボードも見る余裕がなく周回を重ねていた。ニューマシンになって早く成績を残したかったので、この優勝はすごくうれしい。でも不思議な感じもしますね。
2位/井筒仁康
ランキング争いを考えたときに、ボクにはバクチはできなかった。周りを見て、ランキング上位のライダーはレインタイヤを選んでいたからね。中冨選手、柳川選手、伊藤選手がスリックを選んでいたのは分かっていた。最初は渡辺選手に離されていったけど、路面が乾いてくると渡辺選手のペースが落ちて、前に出ることにした。そこからは自分のペースで周回を重ねた。最終ラップに中冨選手に抜かれたときは、もう次元の違う走りだったし、どうしようもできなかった。開発してきたCBRで自分も勝ちたかったし、今シーズンはCBR全勝を狙っていたので残念ですね。
3位/小西良輝
タイヤは周りのライダーが選んでいる状況を見てでレインに決めました。途中、山口選手を抜くのに時間がかかった。前を走る井筒選手と渡辺選手が徐々に近づいてきていたから、追いつくのに必死だった。そうしたら、ラップした伊藤選手にすごい勢いで抜かれた。その後、中冨選手にも抜かれたので3位かな? と思っていた。緒戦の鈴鹿、前回のオートポリスもかみ合わない状態だったので、今回は成績を残したかった。雨だったし無難にJSB1000初表彰台を獲得できてよかった。
|