一時は7台がトップグループを形成するGP125らしい混戦となった鈴鹿ラウンド。主役となったのは、やはりタイトルを争うライダーたちだった。
公式予選まで苦戦していた仲城英幸だったが、予選6番手2列目から好スタートを見せ、ホールショットを奪う。これにタイトルを争う小山知良、葛原稔永、小室旭、菊池寛幸と続いていく。トップに立った仲城は、2位以下をやや引き離すが、ポジションを上げてきた菊池と小山が仲城に追いつく。5周目には菊池と小山がトップに立つなど目まぐるしく順位は入れかわる。さらに後方から追い上げてきた葛原大陽、柚木伸介、葛原、小室も追いつき、トップグループは7台にふくれ上がる。鈴鹿を得意としている葛原大陽は、追い上げてきた勢いのまま、6周目のヘアピンで小山をかわして2位に上がると、130Rで菊池をもパスし、トップに浮上する。
健闘していた葛原大陽だったが、8周目のシケインでマシンに異変が起き、9周目の2コーナーでマシンを止める。ここまでいい走りを見せていただけに無念のリタイアとなった。かわってトップに立ったのは仲城だったが、その後も小山、菊池とトップに立つなど、激しいバトルを繰り広げながらレース終盤を迎える。ラストラップに突入する直前となる14周目のシケインで仲城がトップに立つと、このレースのファステストラップをマークしながら逃げ切りを図る。これを菊池、小山も追うが、菊池が新シケインではらんでしまい、仲城から遅れをとってしまう。
これで楽になった仲城はトップでチェッカーフラッグを受け今季2勝目を挙げる。小山は菊池を最後にかわして2位でゴールするが、その差は7ポイントと広がった。菊池が3位となり、葛原、柚木、小室の順でチェッカーフラッグを受けた。以下、大谷和也、井手敏男、山本武宏、竹内吉弘の順でゴールしている。
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