今季4度目のポールポジションからスタートした高橋裕紀がホールショットを奪い、青山周平、横江竜司、亀谷長純、中須賀克行と続く。高橋は、オープニングラップから逃げ切りを図っていたが、思うようにペースを上げられない。逆に横江の接近を許し、後方から追い上げてきた亀谷、青山の4台がトップグループを形成する。
トップを走る高橋は12秒台にペースを上げるが、これを上回るラップで亀谷が肉薄。トップ争いは高橋と亀谷の一騎打ちとなっていく。後方では青山と横江が3位争いを展開する。中須賀はトラブルを抱えての走行となっていたが、その症状に合わせたライディングに切り替え、徐々に3位グループに追いついてくる。そしてラスト4周となった辺りから、高橋は再び12秒台に入れ、ラストスパートをかける。
これを冷静に見ていた亀谷だったが、15周目のスプーンカーブで痛恨のコースアウト。ポジションを5番手に下げてしまう。これで楽になった高橋は、そのまま独走でチェッカーを受け優勝を飾る。2位争いとなったセカンドグループは、15周目に横江と青山をパスした中須賀が制してゴール。以下、横江、青山と続いた。亀谷は悔しい5位。6位争いは藤岡祐三が徳留真紀を抑えている。
高橋はこれで3勝を挙げた。青山が4位、亀谷が5位に終わったことから、初タイトルの可能性をより確実なものとしている。高橋にとって有利な状態で最終戦を迎えることになった。
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