サイティングラップで雨が落ちており、タイヤチョイスに左右されたGP125クラス。ポールポジションを獲得した1994年、1998年の世界チャンピオン坂田和人の走りに注目が集まったが、スタート直後の1コーナーでいきなり転倒してしまう。この坂田の転倒で6台のマシンが転倒、コースアウトする多重クラッシュとなってしまう。
ホールショットは予選2番手グリッドからスタートした小室旭が奪い、オープニングラップはトップで戻ってくる。これに仲城英幸、菊池寛幸、柚木伸介、竹内吉弘、山本武宏、岩田裕臣と続いていく。
カットスリックをチョイスした仲城はペースが上がらず、菊池、柚木にかわされ順位を落としていく。トップ争いは小室、菊池、柚木が形成。9周目の第1ヘアピンで菊池が小室をかわしてトップに立つ。柚木も一時は2位に上がるが、レース終盤に後退。トップ争いは菊池と小室の一騎打ちとなっていく。4位争いは、山本に竹内が追いつくと27周目に竹内が前に出て行く。その後方では、岩田を先頭にした4台の集団が仲城を飲み込み、次々にパスしていく。トップ争いは、菊池がその座を守りきり2003年第7戦SUGO以来の優勝を飾った。小室は悔しい2位。柚木が3位でゴールしている。
4位には竹内が入り、山本が5位。6位に岩田が入り、7位には13歳で今回が全日本デビューの中上貴晶が入っている。仲城は10位でゴールするのが精一杯。再スタートした坂田は、一旦ピットへ戻った後にコースに復帰、何とファステストラップを刻む走りを見せた。
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