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AUTO POLIS SUPERBIKE RACE


ST600クラス

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 筑波大会
主催:筑波サーキット(2.070Km)
天候:曇り コース状況:ドライ
決勝レポート
DATE:2005-05-15
■開催日/予選:5月14日(土)、決勝:5月15日(日)  ■天候/予選:曇り 決勝:曇り
■開催場所/茨城県・筑波サーキット(2.070Km) ■観客数/17,500人

辻村猛がコースレコードを更新する走りで今季初優勝!

 ポールポジションからスタートした辻村猛がホールショットを奪い、手島雄介、安田毅史、生形秀之、沼田憲保、高橋英倫、寺本幸司、奥野正雄と続いていく。1コーナーでは、酒井大作、山本琢磨、宇井陽一、加藤直樹がクラッシュするアクシデントが発生。徳留和樹もこのアクシデントに巻き込まれてコースアウトしてしまい遅れてしまう。

 辻村はオープニングラップからハイペースで周回を始め、これにチームメイトの手島、そして安田が必死についていくが、生形以下の集団はついていけない。辻村は4周目に予選で自らが樹立したコースレコードを上回る58秒678をマーク。手島との差をジリジリ開いていく。2位を走る手島のペースも速く、安田を引き離していき、この3台が等間隔で続いていく。

 4位以下は13台の大混戦となっており、この中から奥野が順位を上げ集団のトップに立つ。トップを走る辻村は、その後も59秒台で周回を重ね独走でチェッカーフラッグを受け、今シーズン初優勝を飾る。チームメイトの手島が2位に入り、TSRが1-2フィニッシュ。3位に安田が入り表彰台の一角を占めた。熾烈を極めた4位争いは、18周目に生形が第2ヘアピンで転倒して脱落。レース終盤に奥野をかわした鶴田竜二が制した。奥野が5位となり、以下、高橋、沼田、宮崎敦、大崎誠之、寺本と続いてチェッカーフラッグを受けた。

 辻村はこの勝利でランキングトップに浮上。安田、手島が1ポイント差で続き、この3人が一歩抜きん出た状態となった。開幕戦のウィナー徳留は、結局リタイアに終わり、今回はノーポイント。ランキングも5番手に下がっている。

[佐藤 寿宏]
ライダーコメント

●優勝 辻村 猛
 スタートは前に出たかったのですごく緊張していた。タイムは意識していなかったけど、単独だとタイムは出せるから今は先行逃げ切りしかできない状態。これからはレース終盤で勝負できるマシンにしてお客さんにもバトルを見せられるようなレースをできたらいい。スタッフが頑張ってくれているし、手島くんがテストしてくれているから、この結果を出すことができている。今回は、ほとんど手島くんのセットで走ったようなものだからね。チームワークが勝因です。

●2位 手島雄介
バイクの状態は辻村さんと五分五分。地元だし、レースウィークから気合いが入っていた。辻村さんと同じようにスタートで前に出たかったので緊張していた。あとは辻村さんを追うだけだったけど、緊張がなかなかほぐず、序盤で自分のペースを作ることができなかったので、ついていけませんでした。連続表彰台はよかったし、チームで1-2できたこともうれしい。辻村さんが言ってくれたように自分の作ったバイクでできたことも自信になった。

●3位 安田毅史
今まで筑波ではいい結果を出したことがなかったので、気持ちが前に行ってしまっていた。事前テストから調子はよかったけど緊張していましたね。スプリントで30周という距離も走ったことがなかったし力が入りすぎてしまった。3位だけど、やっと筑波で結果を残すことができたので、次につなげていきたい。


  ST600クラス、絶好のスタートを切った辻村猛が、レコードタイムを更新する走りでポールTOウィン、優勝を飾った。
     
  辻村猛
     
  手島雄介
     
  安田毅史
     
  表彰台
優勝:辻村猛(中)、2位:手島雄介(左)
3位:安田毅史
     
Photo by H.Wakita(c)
 
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