公式予選はコースレコードラッシュとなったST600クラス。今回も60台がエントリー。グリッドが36台だけに、約半数が予選落ちとなってしまう。市販車状態(ストック)で争われるST600クラスは、タイヤ使用本数に厳しい制限があるため、予選1回目のタイムでほとんどグリッドが決まる。
金曜日の走行では辻村猛が59秒348でトップタイムをマークするものの、コースレコードを破るものは現れなかったが、予選となると話は違う。まずA組では手島雄介が58秒台に突入。58秒925をマークして組トップにつける。B組では、ゼッケン1をつける辻村が手島を上回る58秒871をたたき出し、さらにコースレコードを更新した。「去年のバイクと比べると、まだ足回りがしっくりきていない。もう一息なんですけどね。今年は手島が加入して、600のテストをしてくれているので、今回の予選結果につながっている」と辻村は今年、両クラスで好調な理由を語った。
沼田憲保、安田毅史も58秒台をマークし、フロントロウを確保。MINEでトップ争いに加わりながら転倒してしまった奥野正雄が5番手。予選1回目にMCコーナーで転倒した大崎誠之は、予選2回目にタイムアップし、6番手につけた。以下、鶴田竜二、生形秀之と続きセカンドロウに並ぶ。
浜口俊之は予選1回目にトラブルが出てしまい16番手、酒井大作は17番手と苦戦しているが、実力のあるライダーだけに、追い上げのレースを見せてくれるかもしれない。トップ争いは59秒台中盤から後半で、どれだけ走れるかが勝利を引き寄せるポイントとなるはず。最後に残るライダーは果たして?
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