| Rd1 MINE | Rd2 SUZUKA | Rd3 TSUKUBA | Rd4 AUTO POLIS | Rd5 SUGO | Rd6 SUZUKA | Rd7 TI | Rd8 MOTEGI |

SUPERBIKE RACE in SUGO


GP125

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 SUPERBIKE in 鈴鹿
主催:鈴鹿サーキット(5,821m)
決勝レポート
DATE:2005-09/25
■開催日/予選:9月24日(土)、決勝:9月25日(日)  ■天候/予選:曇り 決勝:晴れ
■開催場所/三重県・鈴鹿サーキット(5,821m) ■観客数/予選:11,000人・決勝:15,000人

劇的なバトルを制したのは菊池寛幸! 井手敏男は痛恨のクラッシュ!!

 青空が広がったものの、強い風の中でのレースとなったGP125クラス。ポールポジションから好スタートを見せた仲城英幸がホールショットを奪い、柚木伸介、菊池寛幸、葛原大陽、山本武宏、小室旭と続いていく。ポイントリーダーの菊池寛幸は、やや出遅れ6番手でオープニングラップを終える。セカンドグリッドからスタートし、好調な葛原は2周目に3番手に上がり、トップを追うがヘアピンで転倒。再スタートし、ファステストラップを記録していただけに、惜しいレースを落としてしまった。5番手につけていた小室も、マシンに問題が発生し、ピットイン。トップ争いから脱落してしまう。

 序盤は、仲城がレースを引っ張り、柚木、菊池、山本の4台がトップグループを形成。その後方では、中上貴晶が単独で5番手を走っていたが、濱本裕貴と井手敏男が追いつき、3台がセカンドグループとなる。トップ争いは、柚木、仲城、菊池と目まぐるしく入れかわる。その間、5番手には、井手が上がり、トップグループを上回るペースで追い上げてくる。8周目には、完全にトップグループに加わり、7台の集団にふくれ上がる。井手は、ファステストラップを出した勢いのまま、9周目に仲城、柚木をかわして2番手に浮上するし、12周目には菊池をかわしてトップに立つ。しかし、それも束の間、追い上げてきた濱本がスプーンカーブ進入で井手をかわしていく。その直後のバックストレートで集団は横一線にならぶ125らしい大混戦となる。

 ここで柚木がトップに出て行き、井手は6番手に後退してしまう。かわって山本が4番手に浮上してくる。山本は、14周目に仲城をかわして3番手に上がるものの、すぐに仲城も抜き返すし、最終ラップには柚木、菊池、仲城、山本、井手、濱本、中上のオーダーで突入していく。様々な思いが交錯しながら、チェッカーを目指すトップ集団。ヘアピンを立ち上がり、2輪専用シケインで山本と井手が転倒。5台となったトップ争いは、バックストレートから最後の勝負所となるシケインを迎える。ここでブレーキングを遅らせた仲城がトップに浮上。菊池、柚木の順で最終コーナーを立ち上がっていく。仲城はアウト側、菊池はイン側のラインを洗濯。柚木はちょうど二人に挟まれてしまい、前に出られない。ゴールラインを先に通過したのは菊池! 仲城は僅か0.011秒届かず2位。柚木が3位と劇的な幕切れとなった。菊池は鈴鹿で初優勝。今シーズン3勝目を飾った。井手は再スタートを切ったものの、11位となったため菊池が悲願のチャンピオンに王手をかけた

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/菊池寛幸
周りの状況より、自分とマシンの状態を考えてレースをした。金曜日からエンジンセッティングの流れがうまくできていなかったけれど、メカニックが頑張ってくれたので日を追ってよくなってきていた。表彰台には絶対に乗りたかったので、自分のポジションを下げずに、集中力を切らさないように走っていた。最終ラップの最終コーナーでは、仲城くんがアウトに出たので、ボクがインにいったけれど、ゴールライン通ったときに自分が前だと思った。残り2戦、マシンの状態を変えて、しっかり完走したい。

2位/仲城英幸
レース中にトップグループが、6、7台いることは確認できていた。風が強かったので朝のウォームアップで6速を伸びるように変更した。それにも関わらず、トップグループのマシンが速かったので、前に出ても仕方ないと思い、最後の一周にかけていた。最後のシケインまではよかったんだけどね。ここ2戦で転倒していたから、今回で流れを変えたかった。メカが迅速にミッションを変えてくれたので感謝している。この流れに乗って残り2戦も頑張りたい。

3位/柚木伸介
とりあえず勝つために走ったけれど、これだけの強風で走ったのは初めて。菊池さん、仲城さんが、さすがGPライダーという感じで、風への対処がうまかった。コーナーは向かい風、ストレートが追い風だったので、S字で失速すると、すぐに後ろにのまれてしまう状態だった。自分のバイクが一番速かったので、加速で前に出られると思っていたけれど、仲城さんが来たのは予想外。最終ラップの最終コーナーは二人に挟まれてしまい行く場所がなくなってしまった。


125クラス決勝スタート   決勝スタート
   
柚木と仲城英幸   当初、柚木伸介と仲城英幸がレースをリード
   
トップ争い   菊池寛幸、柚木、仲城のバトルは最後の最後まで続いた
   
125クラス表彰台   優勝:菊池寛幸、2位:仲城英幸、3位:柚木伸介
   
| Top |