ここまでの5戦で全てポールポジションを獲得し、圧倒的な速さでランキングトップを独走している青山周平。ここ鈴鹿でも、スタートからトップを快走し、その強さを見せつける結果となった。
ホールショットを奪った周平に唯一食らいついていったのはTZを駆る横江竜司だった。オープニングラップから3番手以下が大きく離されていく中、3周目には2分13秒907のファステストラップをたたき出し、周平の背後に迫る。しかし周平も2分13秒471と、ファステストラップを塗り替える速さで、徐々に横江との差を広げていった。単独走行となった横江の後方では、徳留真紀をかわした及川誠人が3番手に浮上。レース中盤には、周平、横江、及川、徳留、5番手の佐藤裕児までが、それぞれ単独走行となった。
ここでレースを盛り上げたのは6位争いだった。スタートで出遅れ、大きく順位を落としていた高橋江紀が、高橋巧、ラタパー・ヴィライローに追いつき、三つ巴のバトルを繰り広げる。強風の中、3台は激しく順位を入れかえていく。14周目になると、ペースの上がらない6位争いから抜け出したラタパーは2分15秒台までペースを上げ、5番手を走る佐藤を猛追。5秒近くあった差を一気に詰め、コンマ3秒まで近づいたところでチェッカーとなった。江紀と巧の7位争いは、1000分の15秒差で江紀に軍配が上がった。
またも独走で優勝した周平は、ランキングでも2位に35ポイントもの差をつける97ポイントで首位につけており、タイトル獲得に王手をかける結果となった。2位に入った横江は、ランキングでも2位に浮上。3位の及川は、念願の全日本初表彰台を獲得した。
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