4番手グリッドからスタートした渡辺篤がホールショットを奪い、ポールポジションスタートの秋吉耕佑が2番手につけ、ヨシムラの1-2体制でレースは始まる。これに松戸直樹、伊藤真一、山口辰也、小西良輝、亀谷長純、辻村猛と続いていく。一方、予選3番手スタートの中冨伸一が、1コーナーでコースアウト。転倒はしなかったものの、大きく遅れてしまう。オープニングラップをトップで戻ってきたのは、8年ぶりの実戦となる秋吉だった。以下、渡辺、伊藤、松戸、山口、小西、辻村と続く。
2周目には山口が松戸をかわして4番手に浮上し、伊藤の背後につける。その山口を振り払うように、3周目に伊藤は、渡辺をかわすと、シケインで秋吉もパスしてトップに浮上する。伊藤は一気にペースを上げていく。5周目には、秋吉を渡辺と山口がかわし、それぞれポジションを上げ、伊藤を追うが、伊藤は2分9秒台を連発。9周目にはファステストラップをマークし、2位以下を引き離していく。一方、渡辺はペースが上がらず、2番手には山口が浮上。その背後には、追い上げてきた辻村が迫ると、10周目のデグナーカーブ立ち上がりで山口をパスする。一時は、辻村、山口の2位争いが、伊藤を上回るペースで走ることもあったが、伊藤は、その差をさらに引き離して独走状態に持ち込むと、そのまま危なげない走りでチェッカー。今シーズン4勝目を挙げ、3度目のタイトル獲得に王手をかけた。
2位争いは、15周目のスプーンカーブ立ち上がりで、前に出た山口が制し、辻村はST600に続いて3位に入った。その後方では、松戸、出口修、渡辺、亀谷、秋吉の5台が4位争いを繰り広げていたが、ここから松戸と出口が抜け出していく。松戸が出口を抑えきって4位に入賞。出口は5位でゴールした。以下、渡辺、亀谷、秋吉、柳川明と続いている。
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