予選4番手スタートの安田毅史がホールショットを奪ったが、シケインでポールポジションスタートの酒井大作がトップに立つ。オープニングラップは、酒井、安田、辻村猛、徳留和樹らがトップ集団を形成。2周目には再び安田がトップに浮上したが、すかさず酒井が逆転し3周目以降の主導権を握っていった。序盤のトップグループは、酒井を筆頭に、安田、辻村、沼田憲保、徳留らが追従していたが、少しずつ酒井、安田、辻村の3人が後続を引き離す展開になっていく。しかし、5周目以降に入ると、辻村がほんのわずかながら遅れ、酒井と安田の2名が激しいテール
to ノーズの争いを繰り広げ始める。この二人のマッチレースは、周回によってはコンマ1秒差という僅差での戦いで、必死で逃げる酒井に対して、安田が背後から猛追するというレースとなっていた。
二人の接近戦はレース終盤になっても変わらず、その戦いはいよいよ最終ラップへと持ち越された。ダンロップコーナーの進入で酒井をパスした安田はそのまま引き離しにかかる。しかし、酒井も必死に走り続け、安田の背後から最後のワンチャンスをねらっていた。130Rを安田、酒井の順でクリアしたところで、酒井は渾身の走りを披露しシケインの進入で安田をパスすることに成功。そのまま抑えきって最終コーナーを立ち上がり、第4戦オートポリス以来今シーズン2度目の勝利を獲得したのだった。安田は2位入賞、3位にはトップからコンマ5秒差で辻村が入賞した。以下、徳留、沼田、寺本幸司、鶴田竜二、大崎誠之の順でチェッカーフラッグを受けている。
ポイントランキングトップにいた手島雄介は、残り3周を切った11周目に6番手を走っていたが、トラブルが発生し、ヘアピンでマシンを止めた。その結果、安田が79ポイントで、ポイントランキングトップに浮上。2番手には今回のレースで4位に入賞した徳留和樹が65ポイントで名乗りをあげ、手島は3番手に降順。辻村は暫定ランキング4番手となった。
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