酒井大作が、今回もコースレコードを塗り替えポールポジションを獲得した。これで3戦連続となるが、いずれも単独でタイムを出している。今回も、予選が始まってから約2分が経過してからピットアウトし、タイムアタックに入っていた。これは単独でタイムを出せるライダーが行なうもので、それだけ、今の酒井はノレている証拠。単独でもトップスピードは伸びており、ライダーもマシンも調子はよさそうだ。
「事前テストから15秒台に入っていたし、今回は14秒台を狙っていたがダメでしたね。なかなかクリアラップも取ることができないし、マークもきつかったので思うように走れなかった。勝負できる状態になっているけれど、厳しいレースになると思う。自分の速いところ、遅いところは分かっているので、レースをうまく組み立てていきたい」と第4戦オートポリス以来の2勝目を狙っている。その酒井が最もマークしているのが、ゼッケン1をつける辻村猛だ。予選順位こそ7番手だが、金曜日には2分15秒846をマークしており、安定した速さを見せている。決勝では酒井の最大のライバルとなりそうだ。
2番手につけた徳留和樹は、2分15秒713をマークし、ダンロップユーザーで最上位。前戦はトップ2台を追い切れず悔しい思いをしただけに、ここでポイント差を縮め、タイトル争いに踏みとどまりたいところだ。ポイントリーダーの手島雄介は、事前テストからタイムが出ず苦戦していたが、予選で16秒台に入れ10番手、3列目からのスタートとなる。一方、1ポイント差で手島を追う、安田毅史は、2分16秒128で4番手。いま一つの状態と言うが、手島に比べると、安田にやや分がある状態。レース中は、二人のポジションも気になるところだ。
レース序盤は徳留がレースを引っ張り、酒井、辻村がついていく展開になるか?
奥野正雄、沼田憲保、宮崎敦、大崎誠之とヤマハユーザーも侮れない存在。混戦となるか? 抜け出すライダーがいるか? いずれにせよハイレベルな戦いになることは間違いない。
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