今シーズンはこれまでの5戦で全てポールポジションを獲得してきた青山周平。決勝でも雨で大荒れとなった開幕戦以外は全て圧勝。まさにGP250は周平の独壇場だった。ここ岡山で周平のタイトル決定がほぼ確定していただけに、今回もポールtoウインが期待されたが、雨の予選でポールポジションを獲得したのはTZを駆る横江竜司だった。
決勝は天候が一変、朝からすっきりとした青空が広がったが、午前中に行なわれたウォームアップ走行ではまだウェットパッチが残っており、マシンのセッティングを確認するには難しい状況だった。
ホールショットを奪ったのは周平だった。しかし、オープニングラップのダブルヘアピン2個目の進入で横江が周平の前に出る。横江、周平、及川誠人、高橋江紀の4台がトップグループを形成し、コントロールラインを通過した。2周目のバックストレートで周平はトップを奪い返し、横江は周平の背後をピタリとマークする。3番手の及川、4番手の高橋は徐々に離され、それぞれ単独走行となっていった。
トップをいく周平は夕方の西日に悩まされペースを上げることができず、横江とのトップ争いは、しばらく膠着状態が続いた。しかし、レース終盤の16周目あたりから徐々に2台の間隔が開き、最終的には横江に4秒あまりの差をつけ、周平が5連勝を達成。全日本で2度目のタイトルを優勝で決めた。2位は横江、3位は及川で、前戦の鈴鹿と同じ顔ぶれが表彰台に立っている。4位以下は高橋、ラタパー・ヴィライロー、秋谷守、松井剛の順で、それぞれ単独でチェッカーを受けた。
|