青山周平がタイトル獲得に王手をかけて迎えた第7戦岡山ラウンド。すでに4勝を挙げ、ランキング2番手の横江竜司に35ポイント差をつけており、今回11位以内に入れば2度目の全日本チャンピオンとなる。
金曜日から不安定な天候に悩まされ、土曜日に行なわれた公式予選は1セッション、レインコンディションで争われた。降り続く雨の中ポールポジションを獲得したのは、横江竜司だった。
「久しぶりのポールポジションですね。ずっと雨は降っていて、一番雨が弱いときには出せずに残り10分というところでタイムアタックに入った。後ろに周平が来ていたのは分かってたけど、あそこが(タイムを)出すタイミングだった。この週末はドライで走れていないけれど、テストでも調子はよかったので、レースではスタートから前に出ていきたい」と横江。2003年第7戦SUGO以来、実に2年ぶりのポールポジション獲得となった。
周平は、横江についていった次の周に単独でタイムを出し、2番手グリッドを獲得。「難しいコンディションだけれど、いい経験になっている。タイトルのことは何も考えていない。それより、どうすれば決勝でコースレコードを更新できるかで頭がいっぱいになっている」と周平。
3番手グリッドには、前回に続き及川誠人がつけた。「クリアラップがうまく取れなかったことを考えれば上々。シーズン前半が悪すぎたので、今回も表彰台に立ちたいね」と及川。「前回に比べればケガの状態はよくなってきている」という徳留真紀が4番手につけた。2列目には、高橋江紀、石井春希、櫻井大幸、ラタパー・ヴィライローが並ぶ結果となった。また、暫定ランキング4位につけている高橋巧は、第5戦SUGOの事前テストで骨折した鎖骨の状態が悪くなり、今回は欠場を余儀なくされている。
決勝は、コンディション次第では、横江に勝機が見えてくるか? 周平と横江の戦いに、ついていけるライダーは現れるか?
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