前戦の岡山で今シーズン5勝目を挙げてチャンピオンに輝いた青山周平がポールポジションを獲得。横江竜司が続き、今回も、周平と横江がレースを引っ張りそうだ。周平は、ワイルドカードでスポット参戦した日本グランプリ以降、ライディングの改造をしている。それは、より立ち上がり重視のライン取り、それに合わせたマシンセッティングを模索。「人間的にも、マシン的にもより上のレベルを狙うべく大きくセッティングを変えて走っている。1分53秒台には入れたかったけれど、タイムだけではなく、セッティングもよくして、もっとレベルを上げていきたい」と周平。決勝に向けても大きくセッティングを変える予定と語り、そのセッティングがいい方向にいけば、またも独走のレースとなる可能性が高い。
その周平に、唯一ついていける可能性があるのが横江だろう。横江は、予選セッション終盤のタイムアタック中にヘアピンで転倒。この転倒がなければ、2戦連続ポールポジションも夢ではなかったが…。「予選のベストタイムは、全く無理していなかったので、まだまだいけるはずだったんですけどね。タイヤチョイスに悩んでいるところですが、決勝は、スタートで前に出て引っ張っていければいいですね」と横江。岡山でも、レース終盤まで周平をマークした横江が最後に一矢を報いることができるのか?
ここ2戦で連続表彰台を獲得している及川誠人が3番手、高橋江紀が4番手と続きフロントロウにつけた。この二人が好スタートを見せれば、いつもと違うレース展開があるかもしれない。特に高橋は、目標となるライダーが目の前にいれば、トップ争いについていけるはず。及川も、セッティングがうまく決まれば、初優勝が見えてくるはずだ。
周平が今シーズン6勝目を飾った場合、ウイニングラップでバレンティーノ・ロッシばりのパフォーマンスを披露する予定だという。レースの行方と共に、周平がどんなパフォーマンスをするのか要注目だ。
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