45分、1セッションで行なわれた公式予選。暫定ランキングトップを走る若干14歳の中上貴晶が、まず1分35秒419をマークし、リーダーボードのトップに立つ。中上は、金曜日の走行で1分35秒120をマークしており、コースレコードの更新に期待がかかっていた。しかし、今回は出走台数が50台と多く、クリアラップがなかなか取れない。そのすきを突き、セッション終盤に井手敏男が1分35秒400をマークしトップに立つと、そのタイムを上回る者は現れず、昨年の第4戦オートポリス以来となるポールポジションを獲得した。「それほどいいタイムではなかったので(ポールポジションは)少し意外でした。スタートは1コーナーに10番手以内に入りたいですね(笑)。今年は、まともにレースができていないので、今回は表彰台に上がりたいです」と井手。中上は2番手となり、3番手に仲城英幸がつけた。「いい感じにマシンは仕上がってきている。レースは、勝つか、転倒するか、どちらかぐらいの勢いでいく」と気合いの入る仲城。4番手に2戦連続で表彰台に上がっている15歳の富沢祥也が続いた。「そろそろ勝っておきたいですね。マシンも走っているしイケますよ!」と強気のコメント。
ゼッケン1をつける菊池寛幸は、金曜日の午前中のセッションでマシントラブルに遭い、出遅れてしまったものの、きっちりマシンをまとめて5番手につけた。「エンジンは走っているし、あとは車体をどうするか。決勝朝のウォームアップで確認して、勝負できる状態にしたい」と菊池。
6番手につけた竹内吉弘は、「マシンの状態は悪くはないけれど、今ひとつ気持ちよく乗れていない。もう少しマシンを煮詰めてトップ争いに絡んでいきたい」とコメント。
8番手の葛原稔永は、そろそろ世界帰りの実力を見せつけたいところだ。「'04年のセッティングにしたら、いい感じに乗れている。ブレーキングもかなり突っ込める状態になってきているので、決勝はイキますよ!」と上り調子だ。
レースは、中上が前に出れば一人旅になる可能性もあるが、今回は、それほどアドバンテージはないようだ。GP125らしい混戦のレースになるかもしれない。
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