40分、1セッションで行われた公式予選。セッション開始早々に、バックストレートで2台が接触し転倒するアクシデントがあり、赤旗中断。このアクシデントに井手敏男も巻き込まれてしまう。転倒はしなかったものの、マシンのフロント部分が破損してしまう。ピットに戻ると、セッションが再開するまでに素早い作業で修復を終え、コースに出て行く。井手は、うまく他車のスリップストリームを使い2分19秒457をマークし、第5戦以来のポールポジションを獲得した。
「アクシデント以外は、順調ですよ。セッティングも決まっているしね。とにかくスタートを決めて、若い二人についていきたい。混戦になれば勝機は見えてくるはず」と井手。
新チャンピオンの中上貴晶は、「まだまだ課題が山積みですね。朝のウォームアップでセッティングを詰めて、決勝でコースレコードを出して勝つことができるようにしたい」と強気のコメント。今シーズンの中上は、いずれも決勝に最高の状態にしてきているだけに、ハイペースで走りきりたいところだろう。
前戦の岡山でマシントラブルと悔しい結果に終わった菊池寛幸も、ゼッケン1の意地を見せたい。「悪くはないけれど、まだ勝負できる状態まできていない。決勝までにマシンをまとめて、気持ちよく最終戦を走って終わりたい」と菊池。
前戦で中上に食らいついていった富沢祥也は、「仕上がりはいいし、攻めていける状態だけど、決勝は、みんなタイムを上げてくるはずだから、もっと頑張らないとね。最終戦だし、勝って終わりたい」と初優勝に虎視眈々。
山本武宏、浪平伊織、葛原稔永、竹内吉弘、徳留真紀なども、今シーズン最高の仕上がりを見せており、久しぶりに軽量クラスらしい混戦になる可能性が高そうだ。
また、前戦岡山で右手中指を骨折、薬指にヒビが入ってしまった仲城英幸は、金曜日に走行したものの、レーシングスピードで走るには厳しい状態だったため、残念ながら欠場を決めた。「得意な鈴鹿だし、最終戦ということもあって走りたかったですね」と仲城。コースレコードホルダーでもあるだけに悔しい決断となった。。
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