前日からの強風もやみ、快晴となった土曜日の筑波。朝から気温も順調に上昇していた。
8時30分からスタートしたGP125の公式予選1回目、A組の徳留真紀が1分0秒034でトップタイムをマーク。2番手につけたのは岩田裕臣。B組の渡辺一馬が3番手のタイムをマークした。
予選2回目は15分という短い時間の中で、A組の岩田と富沢祥也が1回目の自己ベストタイムを更新。しかし徳留が午前に出したタイムにはわずかに届かなかった。B組では竹内吉弘が午前の自己タイムを上回ったが、上位陣のほとんどが午前のタイムでグリッドを決める結果となっている。
ポールポジションを獲得した徳留は、第1戦もてぎの予選で尾てい骨を骨折し入院、退院したのはわずか2週間前で、万全なコンディションとはいえない状態だった。
「別にポールポジションにこだわっていたわけではないんです。肝心なのは決勝ですから」と言うように、予選2回目ではセッティングを確認するために時間を費やした。
「午後はリアタイヤだけ新品に代えたのでバランスが悪かった。フロントも代えていれば1回目の予選を上回ったと思う。それでも1分0秒台は出ていたから、マシンの状態ははずれていないはず」と徳留。
94年から6年間、世界選手権で活躍していた徳留だが、意外にも全日本での優勝はまだ経験していない。「筑波はもてぎの次に苦手なコース」でありながら、あっさりポールポジションを奪ってしまった徳留。この筑波で念願の初優勝が見られるかも知れない。
フロントロウには、徳留、岩田に続き、ユースカップを争うティーンズライダーの渡辺、富沢が並んだ。若手の活躍にも注目したい
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