今回も宇井陽一のワンサイドレースとなりそうなGP250クラス。宇井は金曜日から1分31秒台を連発。酷暑となった事前テストでは、ロングランを行い1分32秒台でコンスタントに周回できたという。公式予選でも、タイヤのテストを行いながらのタイムアタックとなったが、宇井のタイムを上回るライダーは、今回も現れなかった。
「昨日のコンディションであれば1分30秒台に入ったと思うけれど、今日は、路面の状況が変わっていたし、ベストタイムを出した周も(他のバイクに)引っかかりながらのもの。今回は、とにかく暑い! 走っているとフレームまで熱を持って“たわむ”感じがするからね。いつも通り自分のレースをするだけだね」と3戦連続ポールポジションを決めた宇井。今回から、イタリアのパーツメーカー、マロッシがスポンサーに付き、鮮やかなオレンジ色にマシンを一新。後半戦も、その勢いは止まりそうもない。
宇井の対抗馬となりそうなのが今シーズンGP250クラスで2年目を迎え成長著しい濱本裕基だ。第4戦オートポリスでは、宇井に食らいつく走りを見せ2位に入り、今回も着実にセッティングを詰めてきている。「ここまで上り調子でこられている。レースを想定しながら予選も走っていたし、決勝が始まる時間が15:30なので、気温と相談してタイヤをチョイスしようと思っている。とにかくスタートを決めて、オープニングラップで宇井さんに離されないようにしたい」と濱本。
レースは、今回も宇井を中心に、濱本がついていく展開になるだろう。さらに高橋巧、及川誠人、富沢祥也などがトップ争いについていきたいところだ。 |