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SUPERBIKE RACE in SUGO


JSB1000

文部科学大臣杯 2007年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 SUPERBIKE RACE in SUGO
主催:スポーツランドSUGO(3.7375Km)
予選レポート
DATE:2007-8/25

酒井大作がコースレコードを更新!
JSB1000初ポールポジションをゲット!!

 1975年のオープン以来、毎年、全日本ロードレース選手権が開催されているスポーツランドSUGO。アップダウンがあり、日本でも有数なテクニカルサーキットだ。梅雨明けから厳しい暑さに見舞われている日本列島だが、スポーツランドSUGOも例外ではなかった。レースウイークに入っても日中の気温は30度以上、路面温度も50度以上まで上がり、例年に比べても、かなりの暑さ。それでも、8月上旬にあった事前テストに比べれば暑くないと、ライダーやメカニックは口をそろえていた。気温は35度以上、路面温度は60度以上という酷暑だったと言う。
 JSB1000クラスの公式予選は、60分1セッションで行われ、マシンセッティングを詰めながら、最後に予選タイヤでのタイムアタックとなった。
 ポールポジションを獲得したのは、前日から好調な走りを見せていた酒井大作が、予選でもアグレッシブなライディングを見せ、1分28秒272というニューコースレコードを樹立。JSB1000クラスで初めてポールポジションとなった。
「想定タイムより遅かったけれど運よくポールポジションを獲ることができた。予選タイヤで4周目に出したタイムだからね」と大作。予選終了間際になると、アタックに入るライダーが集中することもあり、大作は、やや早いタイミングで予選タイヤに履き替え、タイムアタックに入っていた。しかし、アタック中にシケインで転倒があり赤旗中断となってしまう。予選タイヤは初期のグリップはいいが、そのライフも短い。残り5分で再開されるが、本数制限があるため、タイヤ交換はできず、そのままコースイン。グリップの落ちた状態で、驚異的なタイムをマークしたのだ。
 「コースインした瞬間からスライドしていたし、2コーナーではヒジをすっていた」とコメント。金曜日にトップタイムをマークしていた時点で“27秒台は、見えている”と語っていた大作だったが、最初にタイムアタックに入ったとき、第1セクションの区間タイムだけで、それまでのベストタイムより0.3秒も速かったという。単純に引き算しただけでも1分27秒台に入る計算だったのだ。
 2番手に安田毅史が、やはりコースレコードを破るタイムでつけた。安田は、赤旗再開後に柳川明、伊藤真一の後方にうまくつけて、出したタイムだけに、決勝に向けては、まだに詰め切れていないと語る。逆に、3番手につける柳川は、事前テストから速さを見せており、大作を止める最右翼と言えるだろう。また、今回が復帰戦となる伊藤は、マシンのセットアップに悩んでいたが、決勝までに帳尻を合わせてきそうだ。4番手の徳留和樹もテストから好調な一人。そろそろ結果を出しておきたいところだ。
 予選結果を見るとブリヂストン勢が上位を占める中、ミシュランを履く手島雄介が5番手に食い込む健闘を見せている。
 レースは、大作、柳川、伊藤の3人に、安田や徳留、渡辺篤などが、どこまでついていけるか!? 韋駄天・秋吉耕佑のスーパーライディング、約10年振りのSUGOとなるノリックなど、見どころ盛りだくさんのレースになることは間違いない!!

[佐藤 寿宏]

伊藤真一  

酒井大作のコメント
『ポールを取れたのは、運がよかったこともありますが、チームがいい仕事をしてくれたおかげ。感謝しています。1分27秒真ん中くらいは出せると思っていたので、想定タイムより遅かったのが悔しいです。タイムアタック中に赤旗が出てしまったので、アタックのタイミングをはずしてしまいました。ポールポジションは取りましたが、タイム差もわずかだし、周りには強いライダーがいっぱいいる。(前回の)オートポリスでも楽しく競り合えたので、今回のレースも楽しんでバトルできたらいいと思います』

     
伊藤真一    
     
     
Photo:H.Wakita
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