53台が出走し、ポールポジションから1秒以内に20台がひしめく激戦となった公式予選。2003年のチャンピオン小西良輝が、やっと本来の実力を発揮し始めた。予選中は、常に単独でのタイムアタックとなり、1回目のセッションでは、他のライダーを引っ張る形で組3番手に沈んでいた。2回目のセッションでも単独走行でタイムを出し、1分33秒385でポールポジションを獲得した。
「前半戦では、07年型CBR600RRの良さを出せずにいた。鈴鹿8耐で1000に乗った後、600への乗り換えが順調で、“まとまってきたかな?”という感じ。昨日の午後に転倒していたので、予選1回目は様子を見て、2回目でアタックした。これ以上アベレージタイムは上がらないと思うので、テストで仕上げた仕様を信じていくだけ」と小西。
レースタイムは、“1分34秒台だと、前回のオートポリスのように、後続にのまれてしまうので1分33秒台真ん中で走りたい”と言う。岩田悟が、自己ベストグリッドの2番手につけ、野田弘樹、高橋英倫、沼田憲保、佐藤裕児、武田雄一と続き、ポイントリーダーの奥野正雄は、8番手につけた。
決勝は、単独でタイムを出していた小西と高橋英倫を中心に岩田、野田、奥野などがついていく展開になりそうだが、ラップタイムによっては、大混戦になる可能性もある。小西が勝てば、チャンピオンになった2003年の第7戦SUGO以来、4年ぶりの優勝だ。
また、前半戦は伊藤真一の代役を務めていた須貝義行は、当初の予定通り自身のチームからドゥカティ749Rでエントリー。1分34秒014という好タイムをマークし、14番手グリッドにつけている。 |