25分間の1本勝負で行われたGP-MONOクラスの公式予選では、第3戦筑波の決勝で転倒しながらも怒濤の追い上げで優勝を飾った中木亮輔が、他車を寄せ付けないタイムで常にリーダーボードのトップをキープしていた。
地元出身の中木にとって、SUGOは誰よりも知り尽くしたコース。前日のA.R.T.合同走行でもキレのいい走りを見せていたが、タイム計測されなかったため、他のライダーにとって中木は不気味な存在だったはずだ。
予選では中木に続き、山下祐、乃村康友、小室旭、藤_直之までがコースレコードを破るタイムを出していたが、ラストアタックとなる13周目に中木はそれまでのコースレコードを約2秒も削る1分38秒554という驚愕のタイムを叩き出し、周囲をうならせた。当の本人はヒョウヒョウとしたもので「想定していたタイムより相当遅かった」と語っている。
しかし決勝では反撃ののろしが上がることは間違いない。現在ランキングトップの小室や、ディフェンディングチャンピオンの山下が中木を逃すまいと食らいついてくるはずだ。森隆嘉も予選では8番手に沈んでいるが、2番手以下のタイムは僅差。決勝ではトップ争いに絡んでくると中木はにらんでいる。
予選タイムでは中木が他車を1秒半も引き離しているが、今シーズンのGP-MONOクラスはすんなりと勝利を手に入れた者はまだ誰もいない。
中木がレースをリードするか? 独走を阻止する者が現れるか? 決勝の行方は誰にも予想できない。。 |