優勝/小西良輝
『今日のコンディションはすごく難しかったですね。朝は調子に乗りすぎて転倒してしまった。雨だと高橋選手が速いのは分かっていたので、強気でいこうと気負ってしまった。今回はリスクがあってもドライタイヤで行くことは決めていた。なかなかペースを上げられないけれど、みんな一緒だと思い頑張った。高橋選手が2番手にいたので、とにかく離そうと逃げることしか考えていなかった。早い段階でサインボードで後続と20秒ぐらい差があるのは分かっていたので後半は、絶対転ばないように自分のベストの走りをした。この優勝でランキングトップに立てた。2003年にチャンピオンになったときは、前の日は眠れないほど緊張したけれど、今年は、久々にST600クラスに戻ってきて、いいプレッシャーの中で、楽しめている。鈴鹿は自分が育ったコースなので、優勝して締めくくりたい』
2位/野田弘樹
『事前テストからレースウイークに入っても、どうしてもリズムに乗れていなかった。勝負ポイントを作れずにレースを迎えてしまったので、前についていって考えようと思っていた。小西くんも言っていたけれど、今回は、すごく難しいコンディションだった。オープニングラップは、3度も転倒しそうになったからね。そこで心にブレーキをして、トップが逃げていくよりも、自分の身を守ることで精一杯だった。少しずつ確認しながらペースを上げていき、終盤は状況がつかめてきたので、残り3周でスパートして引き離すことができた。そのころ小西くんの背中が見えてきたけれど、追いつくのには遅かった。今回のような難しいレースで結果2位になれたのは、素直にうれしい』
3位/稲垣 誠
『表彰台は、うれしいけれど、予選が16番手だったし、とにかく前へ前へと進むことしか考えなかった。野田選手についていけていたけれど、マシン的に勝負できる状況ではなかった。ただ、表彰台に上がることができたし、チームメイトの小林龍太もポイントを獲ったので、最終戦につながるレースができたと思う。小西さん、野田さん同様、鈴鹿は地元なので精一杯頑張ります』 |