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SUPERBIKE RACE in okayama


ST600

文部科学大臣杯 2007年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 SUPERBIKE RACE in 岡山
主催:岡山国際サーキット(3.703Km)
決勝レポート
DATE:2007-9/30
■開催日/予選:9月29日(土)、決勝:9月30日(日)  ■天候/予選:曇時々雨 決勝:雨後曇
■開催場所/岡山県・岡山国際サーキット(3.703Km) ■観客数/予選:3,500人・決勝:16,700人

大荒れのレースを山下祐が制す!

 雨はほとんどやんでいたが路面はウエット。全車レインタイヤでグリッドに着いていた。スタート直前のウォームアップラップで2番手グリッドの乃村康友がアトウッドカーブで転倒するアクシデントが起きてしまう。乃村は、すぐに再スタートを切り、無事グリッドに着くことができたが、この転倒が波乱の始まりでもあった。

 ホールショットを奪ったのは、ポールポジションからスタートした中木亮輔。乃村、森隆嘉、小室旭、山下祐と続く。「雨の方がチャンスがある」とレース前に語っていた小室は、オープニングラップから積極的な走りを見せ、アトウッドカーブで一気に乃村と森をかわして2番手に上がると、2周目の1コーナーで中木をかわしてトップに立つ。小室は、その後もアクセルを緩めず、アッと言う間に2番手以下を引き離していく。ペースの上がらない中木に、森、岡田義治、山下が追いつき、森が前に出て行く。しかし、タイトなダブルヘアピン2つ目、ボブスコーナー立ち上がりで森が転倒。これに中木と岡田が巻き込まれ、3台が転倒。これで山下が2番手に上がり、トップをゆく小室は、5秒以上のリードを一気に築く。さらにペースを上げていく小室は、山下に約8秒もの差をつけていた。しかし、4周目のヘアピンでまさかの転倒。再スタートを切るものの、そのままピットに戻り、優勝戦線から脱落してしまう。
 小室の転倒でトップに立った山下は、ベテランらしいレース展開を見せ、トップでゴール。今シーズン初優勝を飾った。2位争いは、乃村と阿部が繰り広げていたが、ラストラップのヘアピンで乃村が転倒。国内ライセンスの阿部が2位でゴール。3位にGP-MONO初参戦の安村武志が入った。以下、伊藤公一、再スタートした乃村、星野知也、こちらも再スタートした森、矢野大輔、小畑仁、古川真一と続いた。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/山下 祐
『岡山は、自信もあったけれど、自分のペースを周りが上回っていた。それでも前戦のSUGOよりは差は縮まっている。自分にできることは、全セッションで実力を精一杯出すことだった。朝のウォームアップでグリップが悪かったけれど雨の感覚はだいたい分かった。2、3周目と、段々グリップが悪くなってきたのでペースをつかむことだけを、心がけて走っていた。残り2周ぐらいでペースをつかめた。何かあったときに勝てる位置に今回はいられた。狙い通りと言えば狙い通り。今年は、一度も勝てていなかったので勝ててとてもうれしい。最終戦は追っかける立場。去年のタイムをここまですべて上回っているので次回も上回りたい』

2位/阿部 徹郎
『雨は得意じゃないですね。レースは荒れると思っていたけれど、ここまで荒れるとは思わなかった。まずは完走しようと余裕を持って走っていた。周りが苦労しているのが分かったので、終盤、山下選手に追いついていったけれど、トップだと思っていなかった。それが分かっていれば、もっと頑張っていたかもしれないけれど、そうなればリスクも大きかったと思う。こうゆう荒れたレースでオヤジらしく結果を残せて、遠く岡山まできた甲斐がありましたね』

3位/安村 武志
『いろいろバックアップしてくれたチームに感謝したいですね。今回がGP-MONO初参戦だったんですが、1週間前にマシンをシェイクダウンし、ドライコンディションでは、全くマシンが決まらなかった。表彰台に上がれたのは雨のおかげですね。ポイントを獲得できたので最終戦に出られるようになりました。これから最終戦のことを考えます』


  優勝した山下祐
     
  決勝スタート
     
  #9阿部徹郎と#83乃村康友
     
  山下祐
     
  表彰台/山下祐(中)・阿部徹郎(左)・安村武志
     
Photo:H.Wakita/Y.Harada
 
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