●ライダーのコメント
優勝/#48 富沢 祥也 TeamProjectμFRS
日本グランプリに出た後からセッティングが決まり立ち上がりが速くなって、雨でも自分の走りができるようになった。(決勝の走りは)感触はよかったけれど、サインボードでは後ろのタイムを確認できず自分が速いのかわからなかったし、周回数と自分のタイムくらいしか見るゆとりがなかった。残り5周くらいで確認したらゴールまでが、すごく長く感じて(サインボードを)見なきゃよかったと思いました。去年、(GP125での)菊池さんとのバトルを考えると、最後にしかけてくる人がいるかもしれないと思い、最後まで気が抜けませんでした。今年は初めから優勝したいと思っていたので、ここまで長かった。セットアップをうまく詰め切れず2戦目からはごまかしきかなくなってしまった。来年のことはまだわからないけど、ライダーとしてしっかりした走りがもっと早くできていれば状況は違ったのかも…。
2位/#32 関口 太郎 Henkel プラスミュー
金曜に転倒した際に右手の小指をケガしてしまい、骨が見えた状態だった。(傷口を)縫ったら手が動かなくなってしまった。頭も打っていたので体調は厳しかった。JSBや600のレースを見ても、いいペースで走っていたライダーが転倒していたし、ちょっとずついこうと思った。何周かしているうちにコンディションもタイヤやマシンの状態もわかってきてペースを上げていった。2番手に上がったときには祥也は見えなかったけれど、何があるかわからないと思い頑張って走った。晴れていたらブレーキングの時に糸で肉がひっぱられて厳しいが、雨ならなんとかいけるし、ケガをしたおかげで肩の力が抜けたのがよかったのかな。でもレース中はかなり痛かった。今シーズンは勝てなかったが悔しいけれど、序盤の3戦の流れからすれば後半の流れはよかった。来年へ向けて追い風になるといいね。
3位/#56 山崎 郡 HiTMAN RC甲子園ヤマハ
事前テストである程度雨のデータはあったので、転ばなければ上位は狙えるなと思っていました。でも1周目で富沢くんに離されてしまい、追いつきたかったけれどうまく(ポジションを)上げられなくて、2番手に上がったときにはだいぶ差がついていた。(レース後半は)ボードで後ろとのタイムが近づいているのがわかっていたので、頑張って抜かれないようにしたけれど、あっという間に抜かれてしまったので悔しいですね。まだまだ課題の残るレースでしたけれど、来年に向けていいカタチで終われたことはよかった。 |