いきなり波乱の展開となったJSB1000クラス。何とポイントリーダーの山口辰也がウォームアップラップで転倒。頭を強く打っており、再びグリッドに着くことはできなかった。このアクシデントでスタート進行は仕切り直しとなり、再びウォームアップラップからグリッドに着くと、シグナルはブラックアウト。
ホールショットを奪ったのはセカンドグリッドからスタートした酒井大作。中須賀克行、大崎誠之、亀谷長純、柳川明と続き、レース序盤は、この5台がトップグループを形成する。以下、横江竜司、伊藤真一、高橋巧、井筒仁康と続いていた。
ペースを上げていきたい酒井だったが、路面温度が下がったからか、フィーリングの違いに戸惑っていた。その後方に中須賀が迫ると、4周目の馬の背コーナーで酒井をかわしてトップに浮上すると、そのままレースをリードしていく。その後方では柳川が3周目に、このレースのベストラップをマークし、大崎をかわして4番手に浮上する。大崎は10周目の最終コーナーでハイサイドに遭い、トップグループから遅れ単独走行となっていく。
このころからバックマーカーも多くなり、雨も落ちてくる。勝利への執念を見せる中須賀だったが、14周目の最終コーナーでやはりハイサイドに遭うが、ロスを最小限に防ぎ、トップを譲らない。その後方では15周目の1コーナーで亀谷を、16周目のはいポイントコーナーで酒井をかわした柳川が2番手に上がると、中須賀の背後に迫っていく。
中須賀と柳川がやや抜けだし、酒井と亀谷が3番手争いを繰り広げるかと思われたが、18周目にセーフティーカーが入り、19周目に赤旗が提示さえる。そのままレース成立となり、17周終了時点の順位でリザルトが決まることになった。
攻めの走りで勝利を引き寄せた中須賀が今シーズン初優勝。2位に柳川、3位に酒井と続き表彰台に上がった。亀谷は4位でゴールし、暫定ランキングトップに浮上した。大崎は5位でゴールし、6位には伊藤をかわした井筒が入った。以下、高橋、横江、出口修、今野由寛と続いた。
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