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・GP-MONO |
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文部科学大臣杯 2009年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第41回MFJグランプリ SUPERBIKE RACE in SUZUKA
主催:鈴鹿サーキット(5.821Km)
予選レポート
DATE:2009-10/31 |
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絶好調の中須賀克行がダブルポールを獲得!
一瞬も目が離せない鈴鹿東コース決戦!!
チャンピオンの座をつかむのは果たして!? |
ついに2009年シーズンの最終戦を迎えた全日本ロードレース選手権。JSB1000クラスは2レース行われ、MFJグランプリではボーナスポイントが3ポイントつくことから、2連勝すれば最大56ポイントを稼ぐことができる。今回もノックアウト方式で行われた公式予選だがレース1のグリッドはQ1で決まり、レース2のグリッドがQ3までで決まるだけに、Q1から激しいタイムアタックが繰り広げられた。
予選ではゼッケン1をつける中須賀克行が絶好調だ。ダンロップタイヤは東コース専用に左右のコンパウンドの違うタイヤを持ち込んだが、そのタイヤのフィーリングがいいとコメント。中須賀はQ1で決勝用タイヤながら50秒259をたたき出しトップ、Q3では予選タイヤを使い50秒163と、こちらもトップとなり、ダブルポールポジションを獲得した。いずれも2番手をコンマ2秒も離している。短い東コースで、この差は大きい。コンマ2秒離れていれば、独走する可能性もあるだろう。
「みんな、もっとタイムを上げてくると思っていたので意外でした。前回のツインリンクもてぎは、赤旗があって思いきり走ることができなかったので、今回は勝ちを狙って走りたいですね。とにかくスタートを決めて自分のレースをするだけです」と中須賀。
一方、暫定ランキングトップを走る酒井大作は事前テストの初日に転倒し、左小指を削ったため、その後の走行をキャンセル。レースウイークに入ってからも転倒を喫し、やや苦戦気味だったが、ようやくマシンも仕上がってきたようだ。Q3では予選タイヤを投入し、レース2での2番手グリッドを獲得したが、本人的にはタイヤをうまく使えなかったといい、満足のいく走りではなかったようだ。
「毎セッション、セットを変えていたけれど、最後のQ3はユーズドタイヤで出ていったときに50秒4が出たし、いいフィーリングだったので、決勝への手応えを感じることができましたね。50秒3から5ぐらいで走れると思いますよ」と酒井。
金曜日にトップタイムをマークしていた秋吉耕佑はQ1で、さらにタイムを縮めようとしていたが最終コーナーで転倒。Q1は転倒前にマークしたタイムで2番手グリッドを獲得。Tカーで出走したQ3はセッティングしながら8番手、レース2は3列目スタートとやや苦しいポジションだ。
「ちょうどタイムが上がってきていたところで足下をすくわれてしまった。なかなかうまく歯車が噛み合わないが、レースは大丈夫ですよ」と秋吉。
事前テストで好調だった伊藤真一も安定した速さを見せており、中須賀、酒井、秋吉とトップグループを形成しそうだ。これに山口辰也、亀谷長純が、どこまでついていけるかによってタイトルの行方が左右されるかもしれない。また、高橋巧がQ3で自己最高位となる4番手グリッドを獲得する健闘を見せている。東コースを得意とする大崎誠之も、いい走りでシーズンを締めくくりたいところ。さらに中須賀と同じく9ポイント差で酒井を追う柳川明は、事前テストのときに比べ足回りのフィーリングが悪く苦戦。レース1、レース2共に9番手グリッドからスタートする。
1周のラップタイムが僅か50秒の東コースを20周で争われるレース。トップ争いと共に、タイトルの行方も気になる展開になることは間違いない。王座は誰がつかむのか!?
また、JSB1000のレース後は、長い歴史を誇り、世界へ優秀なライダーを数多く輩出してきたGP250クラスが終焉を迎える。2ストローク2気筒の純レーシングマシンの咆哮を、その心に刻んで欲しい。 |
[佐藤 寿宏] |
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●中須賀克行のコメント
『事前テストから東コースになれるように走り込みに力を入れました。そのおかげもあって、リズムもいい感じに取れるようになってきた。今回は東コース用タイヤを作ってきてくれたので、マシンもいい仕上がりになっていると思います。Q1では一人で走るよりも後ろに付いて走る方がリズムに乗れたので、誰かを前においてアタックした。ダブルポールを獲れたのですごくうれしいですね。決勝は20周と短いレースですが、体力的に疲労度は高くなるでしょう。パッシングポイントに関してもほとんどないけれど、とにかく前に出てレースをリードして20周を引っ張っていきたい』 |
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Photo:H.Wakita/Y.Harada(c) |
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