優勝/#30 山口 辰也 モリワキクラブ
『トップに来る顔ぶれは分かっていたので、スタートが成功すれば、ある程度のペースで走って、その後の展開を考えようと思っていたし、スタートが失敗したら追い上げればいいと思っていました。國川選手のバイクの方が伸びがいいのは分かっていたけれど、コーナリングはボクの方がよかったので、最初のセクションで抜かれても後半で抜けばいいと思っていたので抜かれても焦りはなかった。大崎さんには前に出られたら抜きにくいと思った。ストレートで大崎さんが横に見えたので、なんとかブロックしようとラインを変えて走りました。(前戦の)SUGOは登りが多かったので、そこで離されてしまったのですが、岡山のバックストレートはスリップストリームが効くので、SUGOみたいな離され方はしないし、最終コーナーさえ、きれいに立ち上がればゴールラインで前にいられると思った。國川選手は(Moto2に出ることが決まって)このあとのレースに出ないことが分かっているし、他の選手とはポイントが開いているので、(自分が)チャンピオンを獲れる可能性が高い。これで2位、3位になるくらいなら、リスクを負ってもいいから優勝だけを狙おうと思って頑張りました』
2位/#75 大崎 誠之 SP忠男レーシングチーム
『JSBで走っていたときはダンロップの開発もやっていたので、タイヤの特性を活かせるようなセッティングを自分なりに詰めていけたおかげで、他のライダーよりアドバンテージはできたかなと思います。前半戦はマイナートラブルでエンジンが壊れたりしていたけれど、前戦のSUGOから安定するようになってきてトップスピードが伸びるようになった。そのトップスピードを活かして、足まわりを決めたら戦えると思った。SUGOの予選ではしっかりタイムを出すことができたけれど、決勝では予想できないメカニカルトラブルが出て残念な結果に終わってしまった。“大崎は速いけど転倒する”というイメージを周囲に持たれたと思うので、今回は勝って、そのイメージを払拭してやろうと思っていました。山口くんにも國川にも、レース前半のタイヤがいいときは、かなわないと思い、必死についていった。前に2台いたのでバックストレートでは、すごくスリップストリームが効いていました。バックストレートで、やっと追いつけて、また徐々に引き離されて、メインストレートで少し追いついて、また引き離されての繰り返しだった。國川がスローダウンし、あとは山口くんだけだと思った。(山口の)タイヤもだいぶ滑っていたし、やっと追いつけるなと。自分も33秒台を出せていたので“これはいくしかないな”と思った。最終ラップのアトウッドカーブ立ち上がりで、なんとか後ろにつけられたら、直線で前に出られると思っていたのですが、リアが少し滑ってしまって、スリップストリームに入れなかった。そこに賭けていたので残念です』
3位/#26 稲垣 誠 AKENO SPEED
『(後半ペースが急に落ちた原因は)自分にトラブルが出ました。岡山で走ってから、ずっと右手がパンパンになってしまって、手がついているのか、ついていないのか、よくわからない状態で走っていました。後ろを見たら、まだアドバンテージがあったので、その後はペース落として、なんとかゴールしようと思って頑張りました。ボク自身はレースをした感じがしない。淡々と4番手を走っていたら國川のマシンにトラブルが出て、なんのバトルもしないで3位になってしまいました…。まだまだですね』 |