優勝/#91 山口 辰也 モリワキクラブ
『ST600のレースでは序盤のペースが上げられなかったので、次の鈴鹿に向けて、セッティングを変えて、それを試しながら走っていました。頑張ってもペースが上がらないのは、今のレギュレーションでは、スリックタイヤでも溝付きでも、このくらいのタイムが限度ってことなんでしょうね。J-GP2が世界につながるクラスだといいけれど、今のレギュレーションだと無理なので、早く変えてほしいですね。Moto2と同じにはならなくても、せめて同じフレームを使って走れるといいと思う。見た目もカッコいいバイクが走っていたほうが、お客さんも楽しんでくれると思います。今回は(スケジュールの最後に開催されていても)帰らずに見ていてくれたお客さんが多かった。それは、みんながJ-GP2に興味があったからだと思う。だからボクは、それに応えるために精一杯走りました』
2位/#55 生形 秀之 エスパルスドリームレーシング
『山口くんに離されないのが目標だったんですけれど、1周目から、ボクのタイヤが温まる前に離されてしまいました。ボクもミスをしてしまったので、スリックタイヤ勢の争いになってしまった。それはそれで楽しくレースをできましたけれど、簡単に(山口くんを)逃がしちゃったのは悔しい。とりあえず2位はキープできたので、今日のレースに関しては満足しています。スリックタイヤに対して車両のマッチングがどうしても取れないという問題点を、ツインリンクもてぎの事前テストから、いろいろ試していい方向に向かったけれど、やっぱり苦労はしています。鈴鹿との相性は悪くないので、今のままセッティングを進めていけば、いいレースができると思う。次は山口くんを逃がさないようにしたいですね』
3位/#99 野田 弘樹 テルル・ハニービーレーシング
『マシンは辰也くんと一緒で、ST600仕様にタイヤをスリックに替えただけの状態です。最終戦もJ-GP2クラスに出ようと思っていますが、レースまで時間もないですから、どういう仕様でいくか、これからタイヤメーカーさんとも話をして、いい方向に変えていきたい。新しいカテゴリーでタイヤの限界も分からない状態で、事前テストもまったくナシ、(レースウイークの)金曜日に初めて乗ったから、出たとこ勝負でしたが、スリックタイヤはすごく走りやすくて楽しく走れました。もうちょっと、バイクやタイヤをパッケージとして作っていけば、ST600より速いタイムで走れるんじゃないかな。今のJ-GP2の仕様でも、例えば、もてぎなら1分54秒ぐらいは出せると思う。経験値もいることなので簡単にはいかないと思いますけれど、(ST600と)同じ排気量でも、タイヤや車体のモディファイだけでクラスの差別化は図れて、技術をみんなに見てもらえる魅力的なクラスになると思います』 |