ポールポジションの秋吉耕佑が好スタートを見せ、伊藤真一、柳川明、中須賀克行、亀谷長純の順で1コーナーに入っていく。オープニングラップは何が何でもトップに立ちたかった中須賀は、2コーナーのイン側から柳川の前に出ると、5コーナーで秋吉と伊藤をかわして一気にトップに立つ。そのまま狙い通りオープニングラップを制すと、秋吉、伊藤、亀谷、柳川と続き、この5台がトップグループを形成する。
レースをリードしていきたい中須賀だったが、3周目の90度コーナーで秋吉が前に出ると、秋吉が1分50秒フラットまでペースを上げ、レースを引っ張る。この秋吉のペースに中須賀がやや遅れを取ると、その背後につけていた伊藤が3コーナーで中須賀の前に出るとファステストラップをマーク。あっと言う間に秋吉を射程に捕らえると7周目の3コーナーから4コーナーで秋吉をかわしてトップに浮上する。トップ争いは伊藤と秋吉の一騎打ちとなるかと思われたが、8周目の3コーナーで秋吉がバランスを崩しコースアウトしてしまう。これで伊藤が労せずしてトップ独走態勢を手に入れる。後方では中須賀と亀谷が2番手争いを展開。9周目の3コーナーで亀谷が中須賀をパスし2番手に浮上する。しかし、亀谷はペースを上げられず11周目の5コーナーで再び中須賀が前に出ると伊藤と、ほぼ変わらないペースで走り始める。
伊藤と中須賀の差は約5秒。バックマーカーが絡めば、一気に差が縮まる距離だったが伊藤が最後までハイペースで走りきりトップでチェッカー。第4戦SUGOから3連勝を飾った。2位に中須賀が入り、高橋巧が6位となったため、暫定ランキングでは中須賀がトップに浮上。高橋巧が6ポイント差で2番手と追う立場となった。
亀谷は単独走行で3位に入り、開幕戦以来の表彰台となった。コースに復帰した秋吉は、残り2周となったところで柳川に追い付き、19周目の5コーナーでかわすと、そのまま4位でゴール。柳川が5位となった。
最終戦MFJグランプリは、2レース制となる。ボーナスポイントも3ポイントつくだけに、まだまだチャンピオンの可能性のあるライダーがいる。果たしてどんなクライマックスが待っているのか! |