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SUPERBIKE RACE in SUZUKA


J-GP2

文部科学大臣杯 2010年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第42回MFJグランプリ SUPERBIKE RACE in SUZUKA
主催:鈴鹿サーキット(5.821Km)
決勝レポート
DATE:2010-10-30
■開催日/予選・決勝:10月30日(土)  ■天候・路面/予選:曇・ウエット・決勝:曇・ドライ
■開催場所/三重県・鈴鹿サーキット(5.821Km) ■観客数/10月30日(土) :6,000人

藤井謙汰がライバルを抑えて4連勝!
大逆転で2010全日本チャンピオンを獲得!!

 ウォームアップラップを終え各車グリッドにつくが、6番グリッドの谷川壮洋のエンジンがかからなかったため、決勝は1周減算で仕切り直しとなる。谷川が最後尾グリッドにつき、周回数9周でレースがスタート。

 ホールショットは小室旭が奪うが、オープニングラップのバックストレッチで藤井謙汰がトップに立つとレースをリードし始める。一方、小室は松井洪弥、高瀬敬次にかわされ、4番手にポジションを落としてしまう。小室は2周目に3番手にポジションを挽回するが12番グリッドから追い上げてきた岡田義治に3周目の逆バンクでかわされてしまう。岡田はその後、カシオトライアングルの進入で松井を抜き2番手につけると、トップを走る藤井にバトルを仕掛けていく。

 しばらくテール to ノーズの状態が続いていたが、7周目のヘアピンコーナーで岡田が藤井のインを突き前に出る。しかし藤井はトップスピードの伸びを生かしバックストレッチで岡田をパス。その直後のシケインで岡田がインに飛び込み、またもトップに躍り出るなど、2台は激しいバトルを繰り広げるが、8周目のバックストレッチで藤井が再びトップを奪い返すと岡田を振り切りトップでチェッカー。広言通り見事4連勝をマークし、大逆転でチャンピオンに輝いた。

 岡田は2位でゴールし、2戦連続表彰台。最後までトップ争いについていった松井が3位で初表彰台をゲット。小室は最終ラップでファステストラップを叩き出す意地を見せるが、藤井から約2秒差の4位でゴール。惜しくもタイトルを逃してしまった。
 レース序盤からし烈だった5位争いは高瀬に軍配が上がり、伊藤公一、葛西雅迪が僅差でゴール。最後尾から追い上げた谷川は8位でチェッカーを受け、ランキング3位を死守した。

●ライダーのコメント

優勝・新チャンピオン/#3 藤井謙汰 TSR
『金曜日に2分22秒台を出して大満足していたんですが、やっぱりレースで勝たなきゃダメだと思い直しました。決勝は岡田選手が絶対に来るだろうなと思っていたので、早いうちに抜いておこうと思いました。抜いたあとはペースが上がらなくてヒヤヒヤしましたが、ストレートは自分のほうが速かったし、スプーンカーブのブレーキングにも余裕がありました。チャンピオンが獲れたことより、金曜日に22秒8というタイムが出せた満足度のほうが大きいです。まだJ-GP3のレースが残っているし、回りの人のサポートがあってこそのレースなので、皆さんに感謝してJ-GP3のレースに挑みたいと思います』

2位/#45 岡田義治 プリミティブR.T
『ケンタが金曜日に2分22秒台を出したので、その時点で(決勝でトップに立ったとしても)引き離せる自信はなかった。後ろについてチャンスを伺おうと思っていた。予選で転倒してしまい12番手からのスタートになってしまったけれど、なんとか追いついてバトルができたから楽しかったかな。もちろん優勝も考えたけど、ラスト1周で(謙汰が)底力を出したというか、ちょっとペースが速くなったので、もう無理だと思った。(謙汰は)スプーンの立ち上がりが速くて、追いついても立ち上がりで離されてしまうので無理をしないようにした。謙汰に負けたことが一番悔しいですね』

3位/#18 松井洪弥 TEAM PLUS ONE
『予選順位も4番手で、岡田選手や藤井選手についていけると思っていなかったんですけれど、走っているうちに、なんとかいけるんじゃないかと思った。(岡田選手や藤井選手と)一緒に走らせてもらって勉強することもあって、タイムも上がったので、この3位はとてもよかったと思います。序盤はタイムが上がらなかったけれど岡田さんが前に出た時点で自分のペースも戻ってきた。三重県出身で、鈴鹿サーキットは地元なので、なんとか前に行きたいと思って決勝に臨んでいたんですけれど、ついていけてよかったです。今年は参戦2年目なので表彰台に上がりたいと思っていました。この最終戦で乗れたので、来年も表彰台を狙って頑張っていきたいです』


GP-MONO決勝レース   決勝レース
   
GP-MONO決勝レース   藤井 謙汰と岡田 義治のバトル
   
GP-MONO決勝レース   ケンタのウイニングラン
     
GP-MONO決勝レース   優勝:藤井 謙汰(中)・2位:岡田義治(左)、3位:松井洪弥
     
GP-MONO決勝レース   2010全日本選手権GP-MONOチャンピオンとなった藤井 謙汰と元Hondaワークスライダーの祖父藤井璋美氏(左)、父でありTSR監督の藤井正和氏(右)。3世代続くロードレースの家系である。
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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