公式予選で、ただ一人、1分53秒台に入れる、1分53秒311をマークしコースレコードを樹立した中上貴晶が今回も圧倒的な速さを見せた。ポールポジションからスタートした中上は、ホールショットを奪うと、そのままレースをリード。山口辰也、高橋英倫、関口太郎、宇井陽一、稲垣誠、野左根航汰と続き、オープニングラップを終える。この時点で、中上と山口との差は、1秒152あり、中上が、早くも独走態勢に入っていた。山口は単独2番手を走り、高橋をかわした関口が3番手に浮上してきていた。
中上は、1分53秒台というハイペースで周回を重ね、2番手以下を引き離していく。一方、山口の背後には、関口が迫り、2位争いを繰り広げる。さらに後方では、高橋と稲垣が4位争いを展開していた。10周目の1コーナーでは、関口が山口をかわして2番手に浮上。その後も関口と山口は、ストレートで並び、お互いをけん制するバトルを展開していく。
トップを走る中上は、まさに一人旅。2位に28秒以上の大量リードをつけ4連勝を飾った。2位争いは、関口が制し、山口が3位となった。4位争いは、高橋に軍配が上がり、稲垣が5位でゴールした。今シーズン、一番の仕上がりを見せていた宇井陽一は、6番手を走っていたが、14周目の第2ヘアピンでオーバーランを喫してしまう。その間に、野左根が前に出て6位でゴール。宇井は、7位となった。以下、生形秀之、野田弘樹、清水直樹、星野知也、中尾健治、朝比奈正と続いてゴールしている。 |