GP250からスイッチした2000年のGP125チャンピオン小山知良がポールポジションを獲得。また、1998、1999、2001、2002年の王者、仲城英幸もGP125に戻り、3番手グリッドにつける。レースは、その仲城の好スタートで始まる。
1コーナーは仲城がトップ、菊池寛幸、小山知良、小室旭、葛原稔永と続き、4番手グリッドからスタートした井手敏男はやや出遅れる。2000年の最終戦以来のGP125クラスでのレースとなる小山だったが、すぐに菊池をかわして2位に上がると、3周目の1コーナーでは仲城をかわしてトップに浮上。しかし、仲城も負けてなく、4周目の1コーナーで抜き返す。さらに5周目には2台のスリップストリームを巧みに使った菊池が1コーナーでトップと、目まぐるしく順位を入れ換える。その間、後方にいた葛原だったが、仲城、菊池をかわして2位に上がると、6周目の1コーナーで小山をかわしてトップに立つ。ここからややペースが上がるが、葛原と小山は何度も順位を入れ換える。さらに後方から追い上げてきた井手が追いつき、トップグループは6台にふくれ上がる。
井手は11周目の1コーナーで葛原、小山を一気にかわしてトップに立つと、ここからペースを上げていく。このペースに菊池、仲城はついていけない。葛原は残り2周を切った14周目の第1ヘアピンで小山を、第2ヘアピンで井手をかわしてトップに立つとスパートをかける。すぐに井手をかわして葛原を追いたい小山だったが、井手を抜けない。そして迎えたファイナルラップ。小山は1コーナーで井手をかわして葛原に迫っていくが、葛原も意地の走りで小山を抑えきり、トップでゴール。小山は最終ラップにコースレコードをたたき出す走りを見せてくれたが、惜しくも2位。井手は3位でチェッカーを受け、4位には最終ラップの最終コーナーでマシントラブルが発生した小室をかわした菊池が入っている。小室は惰性でゴールし5位。仲城は6位となっている。
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