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AUTO POLIS


JSB

文部科学大臣杯 2004年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 九州大会
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
天候:曇 コース状況:ドライ
決勝レポート
DATE:2004-04-25
■開催日/予選:4月24日(土)、決勝:4月25日(日)  ■天候/予選:晴 決勝:曇り
■開催場所/大分県・オートポリスサーキット(4.674Km) ■観客数/土曜日8,800人 日曜日30,300人

山口辰也が開幕2連勝を達成! 北川は痛恨の転倒!!

 3番手グリッドから好スタートを見せた井筒仁康がホールショットを奪い、柳川明、山口辰也、北川圭一、森脇尚護の順で1コーナーをクリア。井筒を先頭に、ホームストレートに戻ってくるが、3周目の1コーナーでは、ストレートで抜群の伸びを見せる柳川が井筒をかわしてトップに浮上。ポールポジションからスタートした山口も井筒を第2ヘアピンでかわし、2位に上がると、続く3周目の第2ヘアピンで柳川のインを刺しトップに立つ。

 トップグループは山口を先頭に、柳川、井筒、森脇、北川の5台が形成。金曜日の走行から全セッションでトップタイムをマークしていた山口がトップに立ったことで、このまま独走体制に入るかと思われた。しかし、この日、レースを盛り上げたのは九州出身の柳川だった。柳川はカワサキのマシンテストなどでオートポリスは走り慣れたコース。どこをどう走ればタイムが縮まることも把握している。地元の応援を背に、7周目の1コーナーでやや強引に山口のインに入り込みトップを奪う。一方、同じく九州出身でセカンドグリッドからスタートした徳留和樹はトップグループに迫る走りを見せていたが、7周目に6位を走行中に転倒リタイアに終わっている。

 徐々にポジションを上げてきた北川も7周目の1コーナーで井筒をかわして3位に上がると、第2ヘアピンで山口をかわして2位に、さらに9周目の第2ヘアピンで柳川をパスして、この日、初めてトップに立つ。しかし、レースの主導権を握っていたのは山口だった。山口は9周目に柳川をかわして2位に上がると、11周目のファイナルコーナースタンド前で北川のインにマシンをすべり込ませ再びトップに立つ。ここは昨年も山口が得意としているコーナーであり、パッシングポイントにしていた。そしてレース終盤になると、トップグループからは森脇が脱落。山口、柳川、北川の三つ巴の戦いとなり最終ラップを迎える。

 ディフェンディングチャンピオンの意地を見せたい北川は、第2ヘアピンで柳川のインを刺すが、痛恨の転倒。そのままリタイアとなってしまう。柳川はニューマシンを2位に導き、北川の転倒で3位に入った森脇がJSB1000で初めて表彰台に上がる結果となった。4位には最終ラップに渡辺篤をかわした伊藤真一が入賞。渡辺はマシンセッティングが決まらず厳しいレースとなったが6位。以下、中冨伸一、井筒、浜口俊之、辻村猛、江口馨の順でチェッカーを受けている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/山口辰也
今までの中で2番目にいいスタートでしたね。マイナス思考じゃないけど、レース前はスタートを失敗しても、どこで抜くかを考えていたので(スタートがうまくいったので)逆にビックリしてペースが乱れそうになってしまった。落ち着いていこうと言い聞かせていた。コーナリングスピードは、ボクの方が速かったんですけど、練習走行からカワサキ、ヤマハはストレートが速かった。ただ、コース後半のセクションはボクが速かったので、コース前半で前に出て入れば、チェッカーラインまでに抜かれないと思っていた。最終コーナー立ち上がって、バイクがまっすぐになってから勝ったと思った。2連勝できてうれしいです。

2位/柳川明
まさか表彰台に立てるなんて思ってもいませんでした。確かにいつも勝ちを狙っているんですけど、なかなか現状は厳しいですからね。開幕戦でトラブルがたくさん出て、やっぱりテストとレースが違うのが改めて分かった。今回までにチームのみんなが努力してくれて、そのトラブルもなく臨めたのがよかった。山口くんが後半のセクションが速かったんで勉強させてもらいました。来年につながると思います。次回の筑波は2年ぶりに走ることになるのでゲームで特訓しておきます。

3位/森脇尚護
3列目からのスタートだったんですけど、鈴鹿もそうでしたが、なぜかスタートがうまくいくんですよね。それでトップグループについていけましたが、レースの後半は実力の差でついていけなかったです。マシンの動きとかタイヤはいい状態でしたが、人間のリズムが狂ってしまい、うまくコントロールできなかった。初表彰台と言っても北川さんが転倒して3位になれただけ。実力で表彰台に上がれるように頑張りたいです。


JSBスタート  

決勝では、#4井筒仁康がホールショット、#87柳川明がそれに続く。その後ろにはポールポジションの#5山口辰也、#83森脇尚護、#1北川圭一ら。

     
山口優勝  

レース中盤、井筒がトップ集団から遅れる。柳川をトップとして、北川、山口、森脇の4台が順位を入替えながらレースをリード。

     
JSB表彰台   レース終盤、トップに立った山口を柳川、北川の順で追う。北川は最終ラップに柳川をパスした次の瞬間に転倒、山口はそのままトップでチェッカー、柳川が2位、3位には終盤腕が上がってしまったという森脇が入った。
     
Photo by Y.Harada&H.Wakita(c)
 
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