昨年のチャンピオン青山博一がグランプリへ、オートポリスラウンドのウイナーであり、ランキング2位となった小山知良がGP125へ、さらに2001年のチャンピオン嘉陽哲久、ベテラン宮崎敦もST600へとトップライダーが他のカテゴリーに軒並みスイッチ。やや選手層が薄くなったと言われているGP250クラスだが、その分、下位に沈んでいたライダーにとってチャンスのシーズンと言えるだろう。
中でもタイトル獲得を有力視されているのは高橋裕紀。昨年、緒戦でケガを負い、今年こその思いは強い。「今年はトップを狙わなくちゃいけない。ただ、それがプレッシャーになっているのも事実。予選ではメカニックが頑張ってくれたので、心おきなくレースに臨めます」とポールポジションを獲得し、マシンセッティングも準備万端のようだ。また、昨年のGP125チャンピオン青山周平がGP250にステップアップ。「まだまだ250を自分のものにできていない。もっと走り方を考えないといけませんね」とコメント。今回がGP250初レースだが、レースになれば持ち前のアドレナリン120%の走りでトップ争いに絡んでくる可能性は高い。
2番手グリッドつけた中須賀克行は「決勝用タイヤでもいいタイムが出ている。セッティングもうまくいっているし、勝ちを狙っていきたい」と好調。3番手につけた亀谷長純は、昨年の暮れのテストで転倒し両足首を骨折。まだ完治していないものの好タイムをマーク。「マシン調子は上々。まだ足の痛みはあるけど、レースになればいくしかないでしょう」と気合いを入れていた。
予選1回目ではアクシデントが発生している。金曜日から好調だった横江竜司と及川誠人がクラッシュ。横江は右肺挫傷、及川は肩甲骨を骨折してしまい、残念ながら決勝はキャンセルすることになってしまった。
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