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AUTO POLIS


JSB

文部科学大臣杯 2004年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 九州大会
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
予選レポート
DATE:2004-04-24

開幕戦を制した山口辰也が絶好調! 2年連続のポール獲得!!
地元の徳留和樹(20歳)が2番手に

 開幕戦が1カ月前に行なわれたJSBクラスは、今大会が2戦目となる。前戦、鈴鹿2&4では、一昨年、初代JSBのチャンピオンを獲得した山口辰也が優勝した。今年、スズキ以外の3メーカーがこのクラスにニューモデルを投入してきたが、山口はホンダCBR1000RRにデビューウインをもたらした。2位には、このホンダCBR-RRの開発を担当している井筒仁康が入り、ホンダ勢はニューマシンを完全に調教した状態で開幕を迎えている。昨年のチャンピオン、スズキの北川圭一は3位に入り、ディフェンディングチャンピオンの意地を見せたが、同じスズキの渡辺篤はトップ走行中に転倒。また、ホンダ同様、ニューモデルを投入してきたヤマハはエースライダーの中冨伸一が転倒、久しぶりに全日本フル参戦となったカワサキの柳川明が7位と、ホンダ勢に圧倒された形となった。

 開幕戦のウイナー山口が、第2戦も好調さを維持している。金曜日に2回行なわれたフリー走行から山口は、非公式ながら自身が昨年の全日本でマークしたコースレコードを破る快走を見せ、マシンの仕上がりが本物であることを見せつけた。翌土曜日も金曜日と同じ快晴に恵まれ、30分ずつ2回の予選が行なわれた。午前中の予選1回目、山口は6周目に前日の自分のタイムをさらに更新、1分51秒706で暫定のポールポジションを獲得した。2番手は北川。北川以下10位までが昨年のコースレコードを破っている。3番手には伊藤真一。伊藤は、久しぶりの全日本フル参戦で、今年はチームを移籍し、ブリヂストンタイヤと曙ブレーキのテストを兼ねた参戦となっている。

 午後からの予選2回目も、早々から山口がリーダーボードのトップに立っていた。予選のタイムアタックは終了10分前から始まった。まずカワサキの柳川が52秒2でトップタイム、総合でも3番手につけるが、すぐに伊藤が52秒1を出して、このセッションのトップに立った。しかし、このセッションではまだ51秒台を出しているライダーはいない。

 さらに残り5分、主役が再び舞台に上がってきた。狙い澄ましたように山口が51秒380というスーパーラップを叩き出したのだ。昨年のタイムを1秒半も更新したことになる。予選はまだ終わらない。残り3分、地元の若手注目株、徳留和樹が51秒765、渡辺が52秒003、井筒が51秒986と立て続けにベストラップを記録していった。そしてチェッカーフラッグ。まだ走行中であったチャンピオン、北川のタイムに注目が集まった。しかし北川は52秒181で、午前中のタイムを更新することはできなかった。

 山口は昨年に続いてのポールポジション。徳留、井筒のホンダ勢が51秒台で続き、渡辺がフロントロウ、4位につけた。北川は5番手、伊藤が6番手に落ち着いた。

 絶好調に山口が逃げ切れば独走のレースも予想されるが、もし誰かが山口を捕まえれば、大混戦の可能性も高い。鈴鹿に続く熱いレースを期待したい。

[青木 淳]

  ポールポジション:
#5 山口辰也
     
  山口辰也(ポールポジションインタビュー)
     
  予選2番手:
#100 徳留和樹
     
  予選3番手:
#4 井筒仁康
Photo by Y.Harada&H.Wakita(c)
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