優勝/葛原大陽
予選ではフロントロウ並べるようになってきていたけれど、レースは早い段階でトップグループから脱落してしまうレースが続いていた。だから、今回はレース序盤から様子を見ていた。仲城さん、菊池さんも速かったし逃げるのは無理だと思っていたので、とにかくトップを逃がさないように走っていた。ラスト2周で前に出られたので、抜かれたら、そのときはそれで考えればいいと思っていた。後ろにいることは分かっていたし、後ろを振り返ることはなかった。とにかく自分の力を出し切ることだけを考えていた。シーズン前半は、マシンにうまく慣れることができなかった。シーズン後半までのインターバルで、いろんなところで走らせてもらって、徐々に自分のものにできていた。SUGO、鈴鹿と勝てると思ったけれど、うまく行かなかったので、今回は勝ててうれしい。少しは自信になったので、来年も頑張ります。
2位/菊池寛幸
今もSRS-J(鈴鹿レーシングスクール)の講師をやっているけれど、(葛原)大陽は生徒だった。その生徒が同じ土俵で一緒に戦って勝つ。こんなにうれしいことはないし、込み上げてくるものがあるだけに自分が勝つことよりうれしいかもしれない。これからも生徒がどんどん活躍してくれるとうれしい。走っているときは、いちライバルだし手加減はしない。仲城くんも一緒に講師をしているので、同じようにうれしいはず。大陽にとっては、まだまだ始まったばかり。これから、いい思い、辛い思いをすると思う。もう少し勉強して成長して欲しい。
3位/仲城英幸
いつもと変わらずスタートから全力でいったが、思うようにアドバンテージが取れなかった。トップグループにつけていたが、次々に抜かれてしまい、最終ラップには4番手で突入。さらに、3コーナーから4コーナーへの立ち上がりで柚木くんが目の前でハイサイドで転倒し、4コーナーへの立ち上がりでアクセルを全開にできなかった。それで前と差が開いてしまったので仕方がない。チームメイトの(葛原)大陽は、これまで転倒などで結果が残せなかったけれど、今回は、しっかり勝つことができた。ライダーとして成長したと思う。
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