セカンドロウ5番手グリッドから加賀山就臣が好スタートを見せ、前をゆくライダーを縫うように前に出て行き1コーナーにトップで進入する。以下、秋吉耕佑、渡辺篤、伊藤真一、中須賀克行、山口辰也の順で続くが、2コーナーで接触があり亀谷長純が転倒、これを避けるために徳留和樹がコースアウトし、大きく遅れてしまう。
トップを走る加賀山は、オープニングラップからハイペースで走行。その後方では、伊藤が渡辺を、山口が中須賀をかわしてポジションを上げる。加賀山は、2周目に早くも2分8秒台に突入。このペースについていけたのが、秋吉、伊藤、そして渡辺をかわした山口だった。伊藤を追いたい渡辺だったが、チャタリングに悩まされペースが上げられない。3周目には、ついにスロー走行なり、順位を落とすと5周目にピットイン。無念のリタイアとなってしまう。
トップには、加賀山をかわした秋吉が上がり、渡辺のリタイアでV2を手中にした伊藤は、3周目にこのレースのファステストラップとなる2分8秒509をマークし、加賀山との差を詰めていく。7周目には、秋吉を先頭に、加賀山、伊藤の三つ巴のバトルとなり周回を重ねる。その1秒半後方に山口は、トップグループに加わりたいところだったが、ジリジリと離されてしまい単独4番手を走行する。
トップ争いに動きがあったのは、レース終盤を迎えた13周目。最終コーナーで加賀山が秋吉をかわしてトップに立つが、14周目の1コーナーでは、二人のスリップストリームを使った伊藤が一気にトップを奪う。1コーナーには、伊藤、秋吉、加賀山の順で進入。伊藤は、最後のスパートをかけるが、秋吉と加賀山も一歩も引かない。残り2周を切った16周目。加賀山は、秋吉をかわし2番手に上がると、シケインで伊藤をかわしてトップに立つ。そのままラストラップを迎え、全力で逃げる加賀山。ホームストレートで伊藤をかわした秋吉も必死に加賀山を追い、勝負はシケインのブレーキングとなる。ギリギリまでブレーキを遅らせる2台。秋吉が加賀山のインを突くが、立ちがありで加賀山がアウトからかぶせる形で前に出て行き、そのまま加賀山がトップでチェッカー。秋吉が2位、伊藤が3位となり、激戦の幕が下ろされた。4位に山口、5位に中須賀、6位に辻村猛が、それぞれ単独走行でチェッカーフラッグを受けた。以下、森脇尚護、柳川明、出口修、小西良輝、須貝義行と続き、オープニングラップでコースアウトした徳留が、12位でゴールした。
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