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SUPERBIKE RACE in MINE


JSB1000

文部科学大臣杯 2007年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 SUPERBIKE RACE in もてぎ
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2007-4/1
■開催日/予選:3月31日(土)、決勝:4月1日(日)  ■天候/予選:曇後雨・ドライ〜ウェット 決勝:晴・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:4,500人・決勝:10,600人

渡辺篤が激しい追い上げで開幕戦を制す! モリワキが2位、3位

 全日本初のノックアウト方式で行われた公式予選は、ウエットコンディションとなったが、エキサイティングな展開となった。この難しいセッションを制したのは、亀谷長純だった。“ノリック”こと阿部典史が2番手につけ、チェッカー寸前にコントロールラインを通過した秋吉耕佑が3番手グリッドを獲得した。
 セカンドグリッドからスタートしたノリックがロケットスタートを見せ、ホールショットを奪う。柳川明、森脇尚護、亀谷、中須賀克行、酒井大作と続き、2コーナーを立ち上がっていく。中須賀は、続く3コーナーで亀谷をかわしてトップグループの後方につける。オープニングラップは、ノリックが制し、柳川、森脇、中須賀がトップグループを形成。やや間隔を空けて亀谷、酒井、渡辺篤、山口辰也、大崎誠之、安田毅史と続いていく。森脇は、序盤から積極的な走りを見せ、柳川に何度もブレーキングで挑んでいき、4周目の5コーナーで2番手に浮上。さらに森脇は、ノリックにもブレーキングで果敢に挑む。5周目の1、2コーナー、3、4コーナー、5コーナーとノリックのインにすべり込むが、立ち上がりでかわされるパターンが3度も続き、90度コーナーでついに前に出ることに成功する。柳川もノリックもかわし2番手に浮上する。このバトルを繰り広げている間、後方から山口が51秒台のハイペースで追い上げ、トップグループに加わってくる。6周目に山口は、ノリック、中須賀をかわして3番手に浮上。さらにペースを上げ、柳川の背後に迫る。この辺りから、ノリックと中須賀は遅れ始め、その後ろには、集団を抜け出してきた渡辺が追いついてくる。
 レースも折り返しとなる11周目には、山口が柳川をかわして2番手に上がると、モリワキが1-2体制を築く。山口は、チームメイトの森脇に仕掛けていくが、13周目の5コーナーで突っ込みすぎてしまい逆に柳川にかわされ順位を下げてしまう。しかし、14周目の3コーナーで山口は、すぐに柳川を抜き返すと、15周目の5コーナーで森脇をかわしてトップに立つ。山口をトップに、森脇、柳川、そして追い上げてきた渡辺が加わり、4台がトップグループを形成。そのままレース終盤に突入していく。
渡辺は、固めのタイヤをチョイスしたのが当たり、怒濤の追い上げを見せる。16周目のホームストレートで柳川を、17周目の1コーナーで森脇をかわすと、18周目の130Rで山口をかわしてトップを奪う。渡辺は、残り2周となる19周目に51秒台というハイペースで山口を引き離し、そのままトップでチェッカーを受け開幕戦を制した。2位に山口、3位に森脇が入り、モリワキが表彰台の両脇を占める結果となった。柳川は僅差の4位。以下、ノリック、中須賀、亀谷と続いた。フロントロウからスタートした秋吉だったが、スタート直後の混戦で押し出される形になってしまいコースアウト。オープニングラップは、20番手だったが、そこから追い上げ8位でチェッカーを受けた。

●ライダーのコメント

優勝/渡辺篤
天候が曇ってきてタイヤチョイスに悩んだけれど、固めのタイヤをチョイスした。レース序盤はペースを上げることができなかったけれど、それが当たってレース後半にペースを上げることができた。残り周回を考えながら追い上げていき、前の3台が激しい争いをしていたので、残り1周で3台を抜くことは無理だったので、早めにスパートをかけて一台一台抜いていこうと思った。その通りの展開で勝てたのは、よかったけれど伊藤さんがいないレースだったので、早く伊藤さんに復帰してもらって一緒にレースがしたいですね。

2位/山口辰也
まずはモリワキで走らせてもらっていることに感謝したいです。(森脇)尚護と1-2になったとき、このままゴールできればかっこいいなと思った。バイクの調子はよかったけれど、スタートで少し出遅れてしまった。ツインリンクもてぎは、抜きにくいコースなので追い上げに時間がかかってしまった。レース中盤になってやっとトップグループに追いつくことができたけれど、レース終盤に51秒台では走れなかった。(渡辺とは)ストレートスピードで差があったけれど、これから、その差を埋める努力をしていきたい。

3位/森脇尚護
スタートは、うまくいって自分のペースで走れるようにと考えながら走っていた。51秒台で走るのは無理だったので、52秒台前半で走っていて、速い人がくれば抜いていく展開になると思っていた。勝つのは難しい状況だったけれど、何とか前に出ようと1コーナーでオーバーランしてしまい、プランが狂ってしまった。今年は、山口さんがチームに加わってくれたので、走り方やマシンのセットアップも相談に乗ってくれて、すごく勉強になります。次回は、地元の鈴鹿なので、もっと頑張りたいですね


GP250決勝レース   レーススタート、レース序盤は#81阿部典史がトップに立ちレースをリードしていく。
   
GP250決勝レース   #83森脇尚護が#87柳川明を抜き、阿部からトップを奪う。
   
  #3山口辰也もトップ争いに追い付き、2台のモリワキ対カワサキのバトルとなるが、後方からハイペースで追い上げてきた#76渡辺篤がそれに加わってレースはクライマックスへ。
     
  渡辺はトップに立つと、後続を引き離して優勝を決めた。
     
  優勝:渡辺篤(中央)、2位:山口辰也(左)、3位:森脇尚護
   
  優勝:渡辺篤
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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